昔から”地球内部は空洞である”、”地底には地底人たちが理想郷を創っている”という説がある。大部分が昔話や民話であったり、妄想や創作の類であったりするのだが、中には事実として語られてい話も存在している。

 数年前、筆者の事務所では”地底人の生まれ変わり”と称する人物にインタビューしたことがあるが、意味不明の”地底語なるもの”をしゃべっていた。しかも、嬉々としてしゃべりまくっている本人ですら地底語の意味がわからなかったのだが、地底語を通訳出来ると力説する第三者がおり、その人物が語ってくれたことによりインタビューが成立したのだ。




 何度か同じ言葉を地底人にしゃべらせたのだが、微妙に発音している言葉が違ったように思えたのはご愛嬌だろうか。ここまででも充分にぶっ飛んだ出来事なのだが、衝撃の地底人インタビューが掲載された直後、「私も地底人の生まれ変わりである」と主張する女性が出現したことである。

 さらに地底探検でもっとも有名なエピソードを紹介しよう。作家・レイモンド・バーナード(Raymond Bernard)が、『空洞地球――史上最大の地埋学的発見』(The Hollow Earth – The Greatest Geographic Discovery in History)を出版したのが1969年である。

 同書には、軍人で探検家のリチャード・バード少将が、1947年に実施した南極上空の探検飛行中に、大きな穴の中へ迷いこみ、氷ではなく緑豊かな谷間を発見し、走るマンモスらしき生物を見たというエピソードが紹介されている。

 実はアメリカにおいて、バード少将の子孫の協力により発見されたと言われている”マンモス目撃事件’以降の事実が書かれた日記によると、少将はハーケンクロイツの入った飛行機やドイツなまりの英語で誘導してくる管制塔と遭遇。地底人たちと会うことに成功したというのだ。

 また、アメリカの作家ウイリス・ジョ-ジ・エマーソンは、ノルウェー人の漁師オラフ・ヤンセンという老人から聞いた奇妙な話を、小説『スモーキー・ゴッド』(1908年)としてまとめて発表している。オラフ・ヤンセンと父親は、1829年小さな漁船に航海に出たのだが、暴風雨に巻き込まれ、煙がかった赤い太陽(=スモーキー・ゴッド)を神とあがめる地下世界に迷い込んでしまう。

 ヤンセン父子は、その世界で身長が4mもある巨人たちと出会う。基本、巨人たちは彼ら父子に親切で、進んだ文明生活を享受しており、平均寿命は八百才に達するというのだ。さらに、聖書に描かれたエデンの園のモデルと思える「エデン」という町に案内され地下世界の王に謁見する。




 親子は数年間滞在し、元の世界に還るとき、多くの金塊をもらったが、帰路で父は死亡し金塊も沈没。生き残った自分も狂人扱いされ、死に際に出会った作家ウイリス・ジョ-ジ・エマーソンに自分の体験を語ったというのが、筋書きである。

やはり、地底人はいるのであろうか。正直、筆者は地底には人はいないと思う。地底人がいるとしたら地球の地底に開いた時空の穴から飛べる異世界の住民ではないかと思うのだ。

(山口敏太郎 ミステリーニュースステーション・アトラス編集部)

地球空洞説

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