
以前アトラスでも紹介したが、実際に起きた事件に「手首ラーメン」という事件がある。
手首がラーメンの寸胴の中に入っていたため煮こまれていた可能性がある、というこの事件はあまりにも衝撃的であったために、ホラーや都市伝説の題材にもなった。
美味しい味で有名なあの店の隠し味は人肉で…というものだが、この都市伝説が事実となるような事件が実際にドイツで起きていた。
第一次世界大戦後の混乱期、ドイツのハノーバーに食糧難にもかかわらず安くて新鮮な肉を販売することで有名な店があった。
経営者はフリッツ・ハールマンといい、人当たりもよく評判の良い男性であった。
ところが、彼の本性はサディスティックな同性愛者であり、戦争で親や家を無くした孤児を家に誘っては強姦し、拷問しながら殺害するという好意を繰り返していたのだ。
彼に殺害された少年の死体は解体場に運ばれ、部位ごとに分けられて売り物として並べられていくのだった。厚めの肉はステーキ用、他の肉はミンチにしたり、ソーセージなどに加工され、内臓も血抜きをされた上で販売されていたという。
捕まったハールマンは当初、犯行を否認していたが、取調べ官が下手に出ると調子に乗ってどんどんと自らの血なまぐさい犯行を自供していった。
殺されたとされる少年は正式発表で24人、彼の自供では50人とのことだが、実際の被害者は100人を超えていたのではないかとも見られている。
ハールマンは死刑となり、1925年4月15日にギロチンで首を落とされたという。
(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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画像は『Home Grown Killers: Europe (HGK Book 3) (English Edition) 』表紙より