【妖怪ウォッチ研究序説】モデルはあの昭和に噂になった妖怪だった?「口だけ女」

※本コラムはゲーム作品「妖怪ウォッチ1~3」をアカデミックに解析し元ネタの特定ほか妖怪伝承について解説していくコーナーです。

OL風のファッションだが、顔はのっぺらぼうに耳まで裂けた大きな口という少々おっかない外見をした妖怪が「口だけおんな」だ。




口だけおんなにとりつかれてしまうと、「口先で言うだけで行動しない人」になってしまうため、皆からの信頼も失ってしまうという、妖怪ウォッチの妖怪に多い「現代社会では非常に迷惑な妖怪」の一人だ。

この口だけおんなのモデルは勿論、昭和に日本中をパニックに陥れた妖怪「口裂け女」だと思われる。

しかし、凶暴さは口裂け女のほうがずっと上だ。一見長い髪のきれいな女の人なのだが、顔を大きなマスクで覆っている。そして「私、キレイ?」と問いかけてくるのだが、この時「綺麗」と答えると「これでも?」と言ってマスクを外して無惨にも耳まで大きく裂けた口を見せ、「ブサイク」と答えると隠し持っていたカマで斬り殺されてしまう、というものだ。

驚いて走って逃げようとしても、口裂け女は100メートルを子どもにはまず逃げることが出来ない。しかし、好物のべっこう飴をあげたり、「ポマード」と三回言えば逃げ出すと言われている。一般的に口裂け女は美容整形の手術が失敗し、子どもにからかわれたために子どもを狙う妖怪になったとされている。手術を担当した医師の頭にポマードが大量に塗られていたため、ポマードを嫌うとされているのだ。




また、江戸時代の『絵本百物語』にはのっぺらぼうだがお歯黒をつけた口を大きく開けて笑って驚かせる女性の妖怪『お歯黒べったり』が登場する。こちらはレア妖怪の「おつぼね様」が似ているので、口だけおんな達はこれらの妖怪を参考にして考えられたと思われる。

(黒松三太夫  ミステリーニュースステーションATLAS編集部 寄稿・ミステリーニュースステーションATLAS)


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