
人類を宇宙へ、月へ送り届けたアポロ計画。だが実は月へ行っていない、等の陰謀論が度々世間を騒がせる。
このようなデマや陰謀論はなぜ生まれるのか。かつてNASAに努めていた人物は、時間が経つにつれてより多くの人々がデマや陰謀論を信じるようになると語り、更に陰謀論を信じる人が増えて噂が広がる事を危惧している。
おそらく史上最も悪名高い陰謀論である「アポロの月面着陸がデマだった」説は、圧倒的な数の反証があるにもかかわらず、いまだに信じる人が大勢存在している。
関連動画
アポロ11号、2016年NASAが公開した通信記録とは?【歴史動画】「タイムレス」その時何が起きたのか?
1990年から2002年までNASAの主任歴史研究員であったロジャー・ラウニス(Roger Launius)氏によれば、世論調査すると約5%のアメリカ人がアポロによる月面着陸が偽造されたものだと信じているという。中でもインターネット、特にソーシャルメディアがアポロ計画の陰謀論やデマの蔓延に大きな役割を果たしてきたとのこと。
この件について、彼は「時間が経過してアポロの着陸が過去になり、リアルタイムで覚えている人が少なくなるにつれて、これらの陰謀論を受け入れてしまう人が増えてくる傾向にある」と語る。
例えばNASAが近年再び月面有人探査を目指し、実行するのならば、この陰謀論が終息する可能性が高いといのことだ。
(飯山俊樹 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©NASA-Imagery PIXABAY