
テレビ東京系で放送されているテレビアニメ『けものフレンズ2』がユニークな商品を発売したと話題になっている。
『けものフレンズ』(けもフレ)は2017年に第1期が放送された後、2019年1月より第2期となる『けものフレンズ2』が放送されている。「フレンズ」と呼ばれるライオンやペンギンなどの動物が女の子の姿になった動物と人間の女の子の触れ合いを描いたアニメで、絶大な人気を誇っている。
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そんな『けもフレ2』のコラボ商品として、石川県でカレーチェーン店を経営する「株式会社チャンピオンカレー」は4月2日よりレトルトカレーを販売することを発表。パッケージには『けもフレ』のキャラクターが描かれるなど、華やかな商品となりそうだ。
そこで気になるのか、このレトルトカレーの具材に使用する「肉類」である。
『けもフレ』は前述のとおり、実在の動物をモデルにしたアニメであるため、具材として動物の肉を使うことは作品のイメージを著しく傷つける恐れがある。そこでチャンピオンカレーが考えたのが、肉を一切使わない「野菜のみ」のカレー。商品名も『けものフレンズ2 お野菜ゴロッとジャパリカレー』とし、『けもフレ』の世界観を壊さない配慮がされたようだ。
若い世代に向けたレトルトカレーで肉類を使わないのは、かなりの無謀な戦略であるが、作品世界を尊重したなかなか粋な計らいと言えるのではないだろうか(なお、本家の『けもフレ』(1期)でもカレーは重要なアイテムとして登場しており、アニメの追従体験も可能となっている)。
ちなみに、『けもフレ』は第1期の監督であるアニメーション作家のたつき氏が2期製作の寸前に不可解な事情により降板、現在放送中の『けものフレンズ2』には一部のアニメファンから2期製作スタッフに対する心無いクレームが相次いでいる。
そんな中で発表された『けものフレンズ』の世界観を壊さない「優しいカレー」の『ジャパリカレー』にはみんな仲良くカレーを食べられるように、という願いがきっと込められているのかもしれない。
(文:江戸前ライダー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像©けものフレンズ2 お野菜ゴロッとジャパリカレー けものフレンズプロジェクト2A 株式会社チャンピオンカレー