人を怪物に変身させる秘薬「ゾンビパウダー」は実在した!?その製法と材料

今やホラー映画で定番モンスターとなっていると言えるのがゾンビだろう。

死体が甦りふらふらと動き出す不気味なもので、人間を襲う狂暴な性質や襲われた人もゾンビになる等の特徴がある。だが、これらの特徴はホラー映画等創作の世界で付け足されたものであり、本来のゾンビは秘術で人が甦らされたもの程度のものだった。

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ゾンビはハイチを中心に信仰されている土着宗教ブードゥー教の神官や呪術師が秘術や秘薬を用いて死者の体を操るというもの。操られた死体は命令に従って単純作業や簡単な仕事を手伝う事ができ、基本的に人を襲ったりするものではないという。

さて、この死体を操るために用いられる薬品が有名な「ゾンビパウダー」だ。

この薬品はブードゥーの司祭であり呪術師でもある「ボコール」が作成し、使用するとされており、製法などは門外不出とされていた。だが後に民俗学者らによって調査・研究が行われ、ゾンビパウダーの分析がなされた。

その結果、ゾンビパウダーとされるものには何種類かがあり、オオヒキガエルの皮や豆類、ビルマネムの種に加え、二種類のフグ等をすり潰して加熱し、トゲや毛を持つ植物を加えて粉末状に加工する事が判明した。




ゾンビパウダーを飲ませられた人は呼吸困難になり、意識はあるものの体の自由が効かなくなるとされている。この症状が材料にもあったフグの持つ毒、テトロドトキシンによる作用に似ているため、ゾンビパウダーの成分はフグ毒によるものだと考えられていた。

しかし、今ではゾンビパウダーが本当に効くのかどうかについては否定的な意見が多い。製法通りに混ぜあわせたとしても、毒物が変質してしまい効能通りの結果は得られない可能性が高いと見られているからだ。

果たして人をゾンビにする秘薬・ゾンビパウダーは実在したのか。それは今もってわからないが、ハイチには現在でもゾンビ化にまつわる儀式を禁止する法律(刑法246条)が存在しており、人々は呪術を恐れているのである。

(加藤史規 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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