「韓国のラスプーチン」事件、宗教家への心酔は父の代から?

現在、韓国では大統領に深刻なスキャンダルが発覚して話題になっている。

現役の大統領である朴槿恵(パク・クネ)氏が40年来の親友の一般女性に重要な機密文書や外交文書を見せて助言を貰っていたというもので、崔容疑者は大統領記録物管理法違反及び、横領等の疑いが持たれている。

大統領と近かったことにより、その権力などを悪用して財団を不正に成立、私物化したりした等の疑惑が出てきており、捜査の範囲はかなり大きくなるとされている。




崔順実容疑者は、朴大統領の母親と父親が相次いで暗殺された頃から、失意のうちにあった彼女を側で支えてきたとされる人物。様々な事業を興しているが、宗教家としての側面もあった。父である崔太敏(チェ・テミン)氏は宗教団体「大韓救国宣教団」を創立した人物であり、彼女の代になって大韓民国救国宣教団に改名。朴大統領はこの宣教団の名誉総裁に就任していた。

今話題になっているのは朴大統領と崔容疑者だが、実は彼女らの父親である朴正煕大統領と崔太敏氏の関係もまた非常に似通っていた。

彼は1970年代初めにキリスト教に仏教や朝鮮独自の思想体系をもととする天道教の要素を合わせた「永世教」を拓き、1975年4月に新たに「大韓救国宣教団」を創設、総裁となった。なお、この時名誉総裁となっていたのが現在の大統領・朴槿恵氏であった。

崔太敏牧師に対する朴正煕大統領の信頼は絶大であり、彼もまた大統領に様々な進言を行っていたとされている。また韓国の大統領官邸である青瓦台に自由に出入りすることができたため、海外のメディアに『韓国のラスプーチン』と称された事もあったという。

彼は大統領と近かった事から様々な不正にも手を染めていたのではないかという疑惑が存在していた。そこで1977年に大韓民国中央情報部(KCIA)の部長であった金載圭氏の報告を受けた朴正熙大統領が彼を直接尋問することになった。しかし司法処理は免れ、1979年には前述の宗教団体を「セマウム奉仕団」に名前を変え、更に成長させていくこととなる。




同年、朴正煕大統領は前述の金載圭氏に暗殺されるが、彼は暗殺の動機として「崔太敏の疑惑を進言したのに大統領が聞き入れなかったため」という点も上げている。

朴大統領が崔容疑者に全幅の信頼を置いていたというこの状況は、父親らの関係をそのままなぞっているようだとする見方も存在している。兼ねてからの政策不振に加えてこのスキャンダルで、大統領に対する韓国国民の反感も高まっているため、もはや何が起きてもおかしくないとする声も出てきている。

果たして、韓国は今後どのようになっていくのだろうか。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)





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