不思議な事に、毎日アトラスラジオを聴いていた所、幼少期の不思議体験を次々思い出しています。今日はその中の一つを書かせて頂きたいと思います。
5歳の頃、家に不動明王様と観音様が来た話です。最後まで読んで頂けたらうれしいです。
当時の私は、不動明王様や観音様や神様などは全く知らなかったので、知らない前提(5歳の世間を知らない女の子)という事でお話を致します。
その日は幼稚園がお休みで、台所で朝ご飯を済ませ、ルンルン気分でおもちゃが置いてある部屋に行ったのですが、お部屋の前にブルーの光の玉が飛んでいるのを目にしました。
なんの疑問も持たず、「綺麗な虫が飛んでいるな~」と思いお部屋に入りました。しばらくして今度は、緑の玉とピンクの玉が飛んできました。またしても何の疑問も持たずにいると、急に人の話し声が聞こえてきたのです。
声のする方を見てみると、床の上に3人の小さな人がいました。大きさが10cmくらいです。
一人が女性で、十二単のような着物を着ていました。顔は無表情で少し怖い感じです。二人目は男性で服装は水戸黄門に出てくる助さんかくさんのような、着物なんだけど足が出ている格好でした。背中に何か背負っていました。3人目は男性なのか女性なのかが分からない可愛らしい顔をしていました。髪は茶色でふわふわしたショートカット。服装は、ドラえもんに出てくるせわしくんが着ているような未来っぽい服でした。
『え?何これ?』と見ていると、頭の中に女性の声が聞こえてきました。
声は頭の中の右側から聞こえてきました。言葉遣いは現代風ではなく、昔の話し言葉なので、言っている意味が分からず理解できなかったのですが、なぜ今日ここに来たのかを話してくれていたと思います。
それから、「今日は一日一緒に過ごさせて下さいね」という事を言われ、びっくり!急な来客が来ることも、知らない大人と一緒に過ごす事も、母から何も聞いていなかったので、「聞いてないよー!お茶とか出した方がいいのか、、、お茶の入れ方わからない、、、でも相手は大人だから喉がかわいたら勝手に飲んでくれるかな、、、」など心の中で心配していると、その心の声が相手に伝ったのか「気を使わなくても大丈夫、いつも通りでよいからね」と言われ安心しました。
ちなみに、この方々は、私の所だけではなく、他の子どもがいる家にも行くと言っていたと思います。
それからまたしばらくして、今度は、黒い体で鬼のような顔をした人と、金色の女性らしき人が行進して私の方へ近づいてきたのです。大きさは先ほどの3人より少し大きい12cmくらい。
黒い人から説明しますと、体は真っ黒でがっちり体系、上半身は裸、膝丈のスカートを履いて膝小僧が見えている。足はサンダル。手には剣を持っている。金色の首飾りと腕輪をしている。背中が真っ赤に燃えていて、真っ赤なオーラが体を覆っている。
とにかく真っ赤なオーラが強烈な印象。当時5歳の私は、南の島の民族の人なのかな~と思っていました。
次に金色の人を説明しますと、顔は優しい女性、ドレスのような上品な服、頭に三角だけど三角じゃない不思議な形の飾り(とても細かい細工が施してある)、体全体が金色、特に頭の三角の飾りから強烈な光を発している。細身。当時5歳の私は金色の女のお人形と思っていました。
私は気にせず一人で遊んでいたのですが、少し退屈になってきたな~と感じた時に、黒い人が「暇なら一緒に遊ぶ?」と聞いてきたのです。
私は『遊びたい!』と思ったのですが、できれば黒い人とではなく、金色の女の人と二人だけで遊びたいと思いました。すると金色の人が「一緒に遊ぶことはできない」と言うのです。実は、私は双子なのですが、双子の片方(兄)の方へ行かないといけないので、遊べないとの事でした。
私の相手は黒い人だから、黒い人が遊んでくれるよ、黒い人はとてもつよい人だから安心だよ、と言って、金色の女の人は兄の方へ移動していきました。
ちなみに、金色の女の人の言葉遣いも昔の言葉遣いだったので、よく理解できませんでした。黒い人の事を名前で呼んでいましたが、名前は憶えていません。また、相手の声は私の頭の中に聞こえてきて、私の心の声は伝わっているようでした。
遊べないと断られショックを受けた私でしたが、黒い人と何をして遊べばよいのかわからず、一人で遊ぶことにしました。気が付くと、黒い人は私の前にいましたが、またしばらくして気が付くと、今度は左に、、、。また気が付くと右に移動をしていたのです。
私はその時、足を動かして歩いている姿を見ていなかったので、どのようにして移動しているのか不思議に思い、遊んでいるフリをしながら横目でちらちら観察する事にしたのですが、黒い人も私に見られているの事に気がついたのか、動いてくれませんでした。
お昼になり、ごはんを食べ終え部屋に戻ると、黒い人はまだいました。この時、初めに現れた3人はもう居ないようでした。いついなくなったのかはわかりません。
午後からは、黒い人と私の距離が近くなりました、私が何度も顔を近づけて上から下までなめるように見ていると、「気になるのか?」と言い、手にもっている道具の説明をしてくれました。剣で悪い奴をやっつけて、もう一つの道具で悪い人を助けるというような事を言っていました。
悪い人をやっつけるのは分かるけど、悪い人を助けるという意味がわらず理解できませんでした。
また、ある言葉を教えてもらいました。とても大事な事でこれから沢山でてくるから覚えておくといいよと言われ、何度も声に出して言わされたのですが、残念ながら5歳の私には難しく、覚えられませんでした。
それから、背中で燃えている火についても教えてくれました。どんな内容だったのか、これも残念ながら、意味が理解できずに覚えていません。覚えているのは、背中の真っ赤な火は燃えているけど燃えていないという事。
「燃えていないから熱くないよ。手をかざしてごらん」と言われ手をかざすと、まったく熱くありませんでした。だけど熱くする事も出来ると言ってしばらくすると、火がとても熱くなり、思わず「あっ!」と言い、手を引っ込めました。「熱いか?」と聞かれ「うん熱い」と答えました。内心とても怖いと思いました。
それから夕方になり、夕飯を食べに台所へ行き、母に今までの出来事を一生懸命話したのです。母の反応がとても薄かったので、兄に金色の女のお人形と何をして遊んだのか聞いてみると、なんと、兄は人形は見ていない、遊んでいないと言ったのです。
何度聞いても見ていないと言うのです。兄が嘘をついているのか?もやもやしたのを覚えています。
夕飯を食べ終え、まだいるかな?と部屋へ戻るともういませんでした。
それから35年程経ち、この体験をすっかり忘れていたのですが、最近アトラスラジオで視聴者の体験談を毎日聴いていた所、じわじわと思い出した次第です。
当時は南の島の黒い色した人、金色の女の人だと思っていましたが、インターネットで、不動明王の画像の中から顔がそっくりな像を見つけたので、多分不動明王様だと思われます。観音様の方は金色に輝いていたことと、顔が女性らしいという事と頭に飾りが付いていたという事で、観音様だと思われます。
長文にも関わらず、最後まで読んで頂きありがとうございました。また機会がありましたら、他の体験談をメールにて書かせていただきたいと思います。
(アトラスラジオ・リスナー投稿 しらたまさん ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 shonen_j / photoAC