欧米でのお化けの種類、その見分け方

地縛霊や浮遊霊、生霊など、出てくる幽霊には「種類」があるとされてきた。それは日本だけでなく、海外でも同様のようだ。

海外のオカルト関係を専門に扱うサイト「Unearthly NEWS」のコラムでは、海外で出現する幽霊を6パターンに分類して紹介している。日本でも該当するものもあれば、少し違うものもあるので紹介していきたい。

【Earthbound Spirits(アースバウンド スピリッツ)】その地に縛られた幽霊、という事で日本で言うところの「地縛霊」に似た意味になっている。海外では成仏しきれず現世を彷徨っている霊を指すようで、典型的な白いローブをまとった人影として現れたり、姿がなくともラップ音を鳴らしたり、心霊写真で白い発光体「オーブ」が写る原因となると紹介している。このことから、日本で言う「その場所にしか出ない」地縛霊だけでなく浮遊霊も該当しているようだ。

【Poltergeists(ポルターガイスト)】ポルターガイストである。ドイツ語の「騒がしい霊」という単語に由来しており、誰も手を触れていないのに物体が動く「現象」及びその原因となった霊魂の事である。海外ではポルターガイスト現象は普通の霊現象とは分けられて考えられているようで、「普通の人が無意識的に物を動かしてしまう事もある」とする仮説が存在するためだとみられている。

【Demonic Entities(デモニック エンティティズ)】悪魔的な存在、とのことで日本で言う「悪霊」に近いが、キリスト教圏では「実際に悪魔が出現して人々に害をなす」と考えられているようだ。宗教的な背景から実在を信じている人も多い事も関係していると思われる。「悪魔」とされる霊は「黒いシルエット」で姿を現すとされており、人体に傷を付けるなど非常に凶暴な動きを見せるという。

【Residual Hauntings(レジジュアル ホーンティング)】少し変わったもので、長い時代を経た建物や遺跡に現れるとされる幽霊の一種。その場に住んでいた人たちの記憶や歴史が建物にそのまま残っており、当時の人々が今も変わらず生活を営んでいるような姿で、撃されることをこう呼んでいる。一種の「残留思念」と表現した方が良いかもしれない。

【Possessed Objects(ポゼッスド オブジェクツ)】霊の入ってしまった物品、日本で言うところの「付喪神」である。呪われた人形や曰くつきの家具などが該当する。

【Shadow People(シャドー ピープル)】これはただ「影」のように見える存在であり、あまり悪さはしないという。浮遊霊が近いかもしれないが、海外では幽霊ではなく「別の次元からやって来た存在」ではないかとする説もあり、ありふれているが不気味な存在として考えられているようだ。




このように、日本と似たものもあれば少し違う解釈がなされているものもある。心霊やオカルトに関する解釈はその地の文化で色々と変わるようだ。

(田中尚 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像©PIXABAY

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