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アル・ナスラの巨石が2つに割れた原因とは?

アル・ナスラの巨石は、まるでエイリアンのレーザー兵器によって真っ二つに割れたように見える巨大な固い岩であり、自然がいかに重大な力を持っているかを示す好例である。地球外生命体の悪ふざけと言えばクールにも聞こえるが、実際には完全に地球上の起源から造られたと考えられている。

高さ6メートルの岩は、2つの自然な台座の上に置かれており、その小さな分かれ目に傾いたり接触したりすることがないため、互いに完璧なバランスで浮いているかのように見える。この巨石が偶然に形成されたとは考えにくいが、その存在を説明する科学的な説のほとんどは、自然の風化プロセスがその不可解な形成に関与しているというものだ。

【ペトログリフ】

サウジアラビアのタイマ・オアシスで発見されたこのアル・ナスラの巨石はペトログリフでもあり、間違いなく世界で最も“ばえる”ものの一つである。ペトログリフとは、岩の表面を彫ったり刻んだりして作られた像のことである。

巨石の表面には、アラビア馬、アイベックス、人間などが描かれている。この彫刻が石に刻まれた正確な時期は不明だが、砂岩の岩は数千年前にさかのぼると考えられている。




【どのようにして形成されたのか?】

アル・ナスラの巨石の完璧な真ん中割れをめぐっては、いくつかの説がある。一つは、この岩が断層線上にあり、岩の下の地盤が変動して岩が弱い部分で真っ二つに割れたことで生じたというものである。

この活動によってできた割れ目は、砂を含んだ突風が地形を吹き抜ける風洞のようなものになった可能性がある。何千年もの間、砂粒が隙間を通過する際に、凹凸のある亀裂を効果的に砂で削り、完全に滑らかな表面を作り出したというものだ。

もう一つの説は、凍結融解による風化作用が亀裂を引き起こしたというものだ。太古の昔、当時つながっていた砂岩の小さな亀裂に水が入り込み、その水が凍って膨張し、亀裂を大きくした。

そして冷涼な時期が終わると、分裂していた氷が解けて溶け、砂岩を分断する完全にまっすぐな隙間が残ったというもの。

分断された岩が乗っている台座については、実は砂漠の風景ではよく見られるもので、その形からキノコ岩と呼ばれることもある。風化の結果であることが多く、地表に近いほど風速が速いため岩の磨耗が速くなる。あるいは、氷河のゆっくりとした動きの結果、岩が別の岩の上に乗ってバランスをとるのである。

【人間が作り出したのか?】

砂岩であるアル・ナスラの巨石はそれほど強度が高くないため、風化の可能性もあるが、人間が干渉した可能性もある。単純な金属製の道具であれば、岩の中央を裁断することができただろうが、岩を真っ二つにするという困難な作業を、果たして人間に引き受けることができたのだろうか?

古代文明は、この奇妙な岩の彫刻を、地理的な目印、宗教的な意義のある場所、あるいは芸術の初期の例として作った可能性があるとしている。もし、あなたがこの謎を解明することができた時は、是非ご報告願いたい。

(ナオキ・コムロ 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画 Anand Kumar Rudra / YouTube