タイの海岸で、正体不明の生物が発見されて話題になっている。
イギリスからきた観光客が、リゾートビーチの砂浜でうごめく謎の物体を発見。どうやら生物のようだったがその場にいた観光客らや現地の人々では正体がわからず、一部始終を動画におさめる事にした。
問題の生物は大きさ約12~15センチ。ピンクがかった茶色の半透明で目鼻や手足らしきものはない。手前の先細りになっている部分に口らしき穴があり、周囲に反応してゆっくりと上下させる様子を見せている。さわった感触ではゴムのような感触だったという。
しかもこの生物は一つだけではなく、複数がビーチに転がっていたのだという。現地の人によればここ数週間で現れ始めたそうで、どこから来たのか解らないということだった。
観光客の一人がこの生物の1つをつかんで海に戻したところ、前述の口らしき部分を水面より上に出していたため、呼吸しているようだったという。また、泳ぎが下手なのか再び砂浜に戻ろうとしているようだったそうだ。
関連動画
Strange sea creature washed up on beach in Thailand
この奇妙な生物の動画が撮影されたのは先週土曜日の14日午後のこと。タイ南西部のコ・ランタ島海岸の砂浜一帯で確認されたものだという。
現地の人々はこの生物についてナマコのように思っていたが、ナマコが体を使って這うことができるのに比べ、これはぴくりとも動かなかったという。また、半透明の体のため内部で内臓が動いている様子が確認できたという。
現地のの住民はこの生物について、”突然変異した海の生物”が流れ着いたのではないかと思っていたようだが、では元となった生物が何なのかは特定できなかったという。
動画を見た人々の中には、「他の生物に襲われて体の一部が無くなったものではないか」「生き物ではなくゴミのようなものではないか」と考える人もいる。
現地のスキューバダイバーは「無害な海洋生物のようだがこのような生物は島の近海では見たことがない」と述べている。
そこで出てきているのが「宇宙から飛来した謎の生物」とする説だが、これは本気で信じている人はそういないようだ。
なお、問題の生物に似ている海洋生物がいない訳ではない。太平洋に広く分布するシロナマコが体の特徴含めよく似ているのだ。シロナマコの体は紡錘形で後部が尾状に伸びており、触手は存在しているが体表はなめらか。生きている個体は内臓が少し透き通って見える特徴がある。
普段は浅い海の砂に埋もれて生活するので、何らかの要因で暑い砂浜に打ち上げられてしまって動けなくなったのではないだろうか。
だが、シロナマコならば現地の人々が全く知らないとは考えにくいため、他の生物の可能性も含めて考えるべきではないだろうか。
(加藤史規 山口敏太郎事務所 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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