今各マスコミで話題になっている国立博物館での運慶展。早速筆者も行ってきた。その時の具体的な内容を正直にレポートしよう。
11月23日祭日、筆者は雨の中、かみさんと取材に向かった。9時半には現場に到着したのだが、もうすでに黒山の人だかり、チケットを買う人の列とチケット持ってる人の列ができていた。
山口敏太郎日記 運慶展 大混雑
しかし、現場ではこの列がチケットを持ってない人、この列がチケットを持ってる人というアナウンスは一切なく、間違えてチケットを持ってない人がチケット持ってるを人の列に並び、入り口でトラブルになると言うシーンを何度か見かけた。
またチケット販売の列もどこが最後尾なのか、これを示すようなプラカードを持っている係員がおらず、割り込みし放題の状況だった。
運営はどうなっているのだろうか。猛省を促したい。あまりにもお粗末だ。
展示内容は最高だった。運慶が年代とともに技法や、作風を変えていく過程がわかりやすく配置で表現されており、その息子や弟子たちに技術が伝わっていく様が時間を追って確認することができた
筆者が思った事は、運慶は仏師であり仏を刻んだと解釈されているが、本当に表現したかったのは人間ではないだろうか。あくまで仏という形をとってはいるが、仏像を見たときの人間の心の中に現出する仏心を表現したのではないだろうか。
当然、保守的な勢力から相当な圧力がかかったのは伺えた。しかし、己の信念を貫き通した人はその生き様で、己の仕事を完成させるのだろうと痛感した。
800年の時を越えて、激しい魂の震えを共感できた。
(山口敏太郎 ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
『興福寺中金堂再建記念特別展 運慶』
2017年9月26日(火)〜11月26日(日)
* 会場 東京国立博物館[平成館]
* 〒110-8712 東京都台東区上野公園13-9 交通案内 JR上野駅公園口、鶯谷駅南口より徒歩10分
* 東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅、東京メトロ千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
画像 動画 ©運慶展 YouTube