
「お七夜」「お宮参り」「結納」に「厄落とし」……人間は生まれてから死ぬまで、あらゆる通過儀礼を経験する。とりわけ、成人のお祝いである「成人式」は大人の門出として強く印象に残っている方も多いのではないだろうか。
日本における「成人式」の役割は様々あり、近代では軍国主義時代における男子の徴兵検査が「成人式」の代わりを果たしていたという。
意外な事に現在のような20歳(現在は18歳)を迎えたお祝いという意味での「成人の日」は戦争が終わった1949年以降の比較的最近の文化である。戦争が激化するまでの徴兵検査はかなりシビアだったようで、判定区分が「甲・乙・丙・丁・戊」の5段階に分けられており、「甲・乙」(身体頑健 〜 健康)より下は「兵役に適さない=成人に非ず」という考えから、徴兵検査に落ちた男子の中には「成人を迎えることができない」と辛い思いをした者も少なくなかったようだ。
現在の「年齢を迎えれば即成人」というシステムから考えると、明治~昭和の日本人は成人を迎えるためには様々な試練を超えないと本当の意味での大人にはなれなかったようだ。
なお、より深い歴史を探ってみると、奈良時代からはじまったとされる「元服」は概ね15歳を基準として、着る衣類を変えたり幼名から武士の名前に改名するなど「大人」としてのひとり立ちする事を意味していた。
旧時代の日本における成人式とは「責任感」や「国への奉仕」に繋がり、そのためには様々な試験をクリアし、合格したら見た目も名前も変えてしまうのが当たり前だったようだ。
ここで世界に目を向けてみよう。
アメリカでは州によって異なるが、18歳で成人となる。特に大きな儀式は行われないようだが、女性の16歳の誕生日はSweet sixteen(スウィートシックスティーン)と呼ばれ盛大なパーティーが開催されるという。
中国では18歳からが成人で、成人式にあたる儀式は主に学校などで行われるようだ。日本のようなお祭りムードは皆無で、学校で行われる卒業式のような非常にお硬い内容であるという。
一風変わった成人式を行う地域ではバヌアツ共和国、マサイ族、サテラ・マウェ族らが挙げられる。
バヌアツ共和国の成人式は「ナゴール」と呼ばれ、式のメインはバンジージャンプだという。この年に身体が成長した男子達は30メートルの木の櫓からツルで作った紐を腰に結び、真っ逆さまにジャンプしないと大人して認められないという。高所恐怖症には絶対に真似できない命がけの成人儀式である。
マサイ族はアフリカの民族で、その生活スタイルは自然の掟を受け入れる「弱肉強食」の世界。15歳前後の男子はひとりでサバンナに出かけ、百獣の王・ライオンを仕留める事で、成人として認められたという。このことからも、少し前まではひとりで狩りのできない男子は大人扱いされず、結婚もできなかったようだ。
サテラ・マウェ族は南米アマゾン川の支流に住む民族で、成人を迎える通過儀礼は、なんと「毒に打ち勝つ」という壮絶なもの。アマゾン川には猛毒を持つアリが多く生息しており、毒アリを詰めた袋に手を突っ込む事が成人を祝う儀式となる。
もちろん、毒アリに刺されれば生死を彷徨う事になるが、苦しみに耐え、無事に生還できた人こそが、サテラ・マウェ族の立派な成人男性となる。
バヌアツ共和国、マサイ族、サテラ・マウェ族らの成人式に比べると、日本の成人式はいささかパンチが足りないように思えるが、フレッシュな男子達の新しい門出を祝う気持ちは万国共通だ。
今回TENGAでは、プレミアムTENGAの限定デザイン版「TENGA Coming of 18 Cup(テンガ カミング オブ エイティーン カップ)」を発売した。
「18」の数字とブルーの若々しいパッケージが特徴の本商品は、まだTENGAの爽快感を試した事のない男子のため通常の「プレミアムTENGA」より100円お安い特別版仕様。
さらにTENGAでは新しいフレッシュマン達の門出を祝うため「大人になったらTENGAキャンペーン」を全国のTENGA取扱い店舗で実施している。18歳〜20歳の方限定(高校在学生は不可)で年齢が確認できる身分証明書を提示すると、「ご祝儀ポケットTENGA」をその場でプレゼントする(無くなり次第終了)。
バンジージャンプが出来なくても、ライオンを倒せなくても、TENGAはすべての成人男性を心から応援している。
https://www.tenga.co.jp/topics/17571/
(北島あいら 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)