
UMAの代表格と言えばネス湖のネッシーのため、湖や河川で未知の大型生物が出現した際は「ここにもネッシー(のような生物)が出た!」と騒動になりやすい。
3月19日、メキシコのアティサパン・デ・サラゴサ市市役所の公式ウェブサイトが奇妙な画像を公開した。この画像は同地域のマディン・ダムで撮影されたもので、非常に大きな生物の背中らしきものが水面に現れ、その周囲に大きな輪が生じている様子が捉えられている。
地元メディアの報道によると、市役所は同市のマディンダム周辺に住む住民から「水底に大きな生物の影が見える」という報告を複数件受けており、住民の一人が謎の生物を捉えた写真の撮影に成功したためウェブサイトに掲載したという。
ちなみにこの地域には「ダムの底にはこの地域を見守り、献身的に働く守り神のような生物が住んでいる」という言い伝えが存在しているとか。その生物の見た目についてははっきりした事は解っていないが、「恐竜」と表現される事が多いそうだ。
市は今回人々が目撃した生物が伝説に登場する怪物である可能性については示唆する程度にとどめたものの、市民の要望を受けて地元警察に「謎の生物の正体を解明するために周辺をパトロールする」よう指示したことを明らかにした。
この発表に対して、ネット上の意見は冷ややかだ。謎の生物らしき影が写った画像についても全くのデマか、あるいは単にダム湖に住む既知の生物---今の所、ワニ説が有力視されている---を捉えたものにすぎないという意見が多い。
ともあれ、現状ではダム湖に住む奇妙な生物はまだ特定されておらず、当局もこの問題を真剣に受け止めている様子。果たして、ダム湖に謎の生物は生息しているのか?今後が気になるところだ。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 El Heraldo de México / YouTube