まるでサックス?!奇妙な姿の海の生物がオーストラリアで水揚げ

海の中には、陸上の生物とは全く違う姿形の生物が多く棲息している。海に囲まれた我が国日本を初め、海に面した様々な地域では奇妙な生物が発見されたという事例が日々報告されている。世界最大の珊瑚礁を有するオーストラリアも、奇妙な海の生物に関する報告が寄せられることの多い国だ。

先日、海外の掲示板サイトRedditに奇妙な生物の写真が投稿された。

コンクリートに打ち上げられたその生物は長い茎のような部分に、ポツポツと突起が目立つ曲がった下部が特徴的な形をしており、まるで楽器のサックスを小さくしたような形状に見える。発見者はこの生物について、オーストラリアのシドニーで発見されたとしか語っていないが、いずれにせよこの生物の正体が全く検討もつかなかったため、誰かこの生き物の正体を特定できる人はいないか掲示板に書き込んで聞いてみたという。

全く生き物のようには見えないが、この生物の正体は一体何なのだろうか。




多くのユーザーからさまざまな解釈が寄せられたが、科学者たちによって、この謎の生物はウミエラの一種である可能性が高いという見解が寄せられた。

ウミエラは珊瑚やイソギンチャクと同じ刺胞動物で、柄部で海底の砂地に立ち、羽根や葉っぱに似た葉状体と呼ばれる部位を広げ、海中のプランクトンなどを捕らえる生物だ。海中でウミエラが多くゆらゆらと揺れている光景はまるで花畑のようにも見えるが、海藻等の植物ではない。

オーストラリア博物館のシェーン・アヒョン教授によれば、「この生物は、シドニーでは港の東側、堤防の下に比較的多く生息しているため、シュノーケラーやダイバーにしか見ることができません」と語っている。おまけに陸上に打ち上げられたことで、海中で見える姿とは全く違う姿になってしまったことで「楽器のような見た目をした謎の生物」と認識されてしまったのだろう。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像t: Elliot Li on VisualHunt.com

 

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