米国防総省UFO長官、議会に提出された「決定的な証拠」を上司が歪曲したと主張

米国防総省の元アナリスト、ジェイ・ストラットン氏とトラヴィス・テイラー氏が、米海軍の艦船に付きまとうようにして飛行していたUAPについて、米下院情報委員会に提出した証拠を上司が歪曲したと告白。

アメリカ政府のUAPタスクフォースを率いた元海軍情報局上級分析官のジェイ・ストラットン氏は3月5日にパサディナで開催されたAlienConにて、主任科学者トラヴィス・テイラー氏と共に2019年7月に米海軍の艦船群によって目撃されたUAPの公式説明を批判。

このUAPはUSSラッセルに乗船していた米海軍の職員が奇妙な三角形の物体を動画に捉えていたというもので、ドローンと単純な光のいたずらに過ぎないとの公式見解がなされていたが、テイラー氏はこれを否定。彼の最初の学位の1つは光学科学と工学であったことを踏まえ、映像を詳細に分析した結果、単純なバッテリー駆動のクアッドコプター型ドローンではないことが解ると述べた。

「近くで見ると、ある種の三角形の形をしている。しかし熱分析をしてみると、何によるものかは解らないが、各角に明るい斑点があることだけは確かだ」とテイラー氏は語る。

しかしストラットン氏によれば、彼の元上司であるスコット・ブレイ氏とロナルド・モルトリー氏は下院情報委員会でビデオ動画について「問題の物体は近くの貨物船、香港籍のバス海峡号から打ち上げられた単純なドローンだった」と説明したという。

この事について、ストラットン氏は「私たちは、彼にそのような説明はしていません」と憤慨する。




情報公開法の下で公開された公式文書によれば、このドローンは並外れた能力を示していた。最大21000フィートの高度でホバリングし、一度に4時間以上飛行し、信じられないほどの距離をカバーし、軍用の対ドローン技術の効果をしのぐことができたのである。

これは海軍の職員が知る従来のドローン技術をはるかに凌駕するものだったという。しかも海軍の演習は飛行禁止区域で行われており、既知のドローンは海軍の有する最新鋭のレーダーやソナーにまったく捉えられていない船や飛行機から発射されていない限り、船に到達できない距離で行われていた。

「私たちが懸念していたのは、他国の軍や企業が私たちにないバッテリー技術を開発してドローン等に搭載していたのではないか、という事実だった。また、他国の船が確認出来なかった事から潜水艦からドローンが発着していたのではないかという可能性にも思い至ったが、もし外国の潜水艦が海中から米国の軍艦にドローンで近づける距離にいたのならば、海軍は索敵等に失敗していたことになる。海軍情報部はそんなことはさせなかっただろう。もし、敵対する国が潜水艦を米国西海岸に接近させたという証拠が出たならば、その時点でおそらくデフコン4か3が出ていただろう」とテイラー氏は語っている。

彼の主調に対し、UFO業界で注目されたり評判を上げるために証拠の一部を誇張しているのではないか、という批判に対してもテイラー氏は次のように反論している。

「私たちは、エイリアンの宇宙船が空を飛び回っていることを望んでいたわけではない。私たちは軍のために働いていた。私たちは、なぜこのようなことが起こるのか、なぜあるはずのないところに何かがあるのか、どうすればそれが何であるかを突き止め、それを止めることができるのかを知りたかったのだ」

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像: Thomas Hawk on Visualhunt.com

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