
地球に最も近い惑星の火星には、現在複数の探査機や探査衛星が送り込まれており、日々情報を地球に届けている。そんな中、NASAの研究者たちも悩ませる奇妙な地形が探査機の撮影した画像に写り込んでいるとして話題になった。
こちらの画像は2006年から火星を周回し、調査しているマーズ・リコネッサンス・オービターの最新画像だ。
この探査機は火星の地質と気候を研究したり、地表で行われているミッションからのデータを地球に中継することを目的としている。問題の画像には火星の砂丘が写っているのだが、その砂丘な完全な円形をしていた上に複数存在していたため、この地形がどうやって出来たものなのかNASAの専門家ですら困惑しているというのだ。
ちなみにマーズ・リコネッサンス・オービターは、火星の冬の終わりに霜がどのように解けるか調査・研究する中で、この地形を発見したという。
「火星には様々な形や大きさの砂丘が存在しています。今回の例では、砂丘がほぼ完全な円形になっており、これは非常に珍しいことです。以前の画像では霜が降りていましたが、今回は霜が確認できないので、気候によって風の流れが変化した結果生じたものである可能性が考えられます」とNASAは述べている。
NASA’s Mars Reconnaissance Orbiter camera has spotted a baffling phenomenon – almost perfectly circular sand dunes.
‘Sand dunes of many shapes and sizes are common on Mars. In this example, the dunes are almost perfectly circular, which is unusual,’ said geologist Alfred McEwen. pic.twitter.com/jYEAvjBPIh— RT (@RT_com) March 10, 2023
(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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