ジェームズ・ウェッブ望遠鏡でもうすぐ宇宙人の生命を発見できるかもしれない!

新たに稼働を開始したジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は、これまでよりも鮮明な宇宙の画像を我々の元に届けてくれている。この望遠鏡の性能のおかげで、将来的に宇宙人を見つけることができるようになるかもしれない、と考えている専門家もいる。

ケンブリッジ大学の科学者であるエミリー・ミッチェル博士もその一人だ。彼女はジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡のような装置によって、科学者が他の惑星の大気を詳細に分析することができるようになり、これまで以上に惑星を詳しく観察することでその惑星の誕生や進化等についてより詳しく知ることができると語っている。

中でもミッチェル博士が注目しているのは「バイオシグナチャー(生命存在指標)」と呼ばれるパターンの特定だ。バイオシグナチャーとは惑星を外部から観測したときに、生命が存在することの証拠と考えられる指標となる種々のデータを指す。たとえば惑星大気中に酸素やオゾン、メタンなどが検出されれば、生命が存在している可能性が高くなる。




ジェームズ・ウェッブ望遠鏡のように強力な望遠鏡を使えば、惑星の大気を通過する星の光を分析し、その化学的構成に関する情報を明らかにすることも可能となる。前述したバイオシグナチャーとなる成分が大気中に存在すると星の光も変化するため、その星の過去または現在に生命が存在したことを証明することができるというのだ。

ミッチェル博士は、米国科学振興協会の年次大会に出席する前に次のように語っている。

「他の惑星を調査が始まれば、地球上の生命の起源が単なる幸運のもとに生まれたものなのか、それとも宇宙の基本的な性質の一部なのかが明らかになるかもしれません。私たちはまだ、この地球という1つのバイオシグナチャーの事例しか知りません。しかし10年後、20年後に何千ものバイオシグネチャーを見つけ出すことができれば、宇宙での生命の発生についてより詳しい事が解るでしょう」

しかし、ミッチェル博士の楽観論を否定する人もいる。チューリッヒ工科大学のディディエ・ケロズ教授は、宇宙に他の生命がいつ発見されるかを予測するのは「愚かなこと」であるとしながらも、現在火星で行われている岩石サンプル採取の結果が最初の地球外生命体の証拠をもたらす可能性を示唆している。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像: James Webb Space Telescope on Visualhunt

 

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