「デロリアンは必要ない!」タイムトラベルの秘密を解いたと主張する教授

SF作品等、空想の世界でよく登場するタイムトラベル。創作の世界では様々な原理で時空を超えて行き来する事に成功しているが、現実世界では理論は存在するものの、実現可能とは到底言えない状況にある。

そんな中、タイムトラベルの謎を解いたと主張する理論物理学者が現れた。

その人物はアメリカのコネチカット大学にて教鞭をとるロナルド・マレット教授だ。彼は10歳の時に父親を亡くした後、H.G.ウェルズの『タイムマシン』の絵本版と出会て以降、過去に戻って父親を救いたいという夢を本気で持ち、「空間を曲げる」というテーマについて生涯をかけて研究する気になったと主張している人物だ。

「(『タイムマシン』の)最初の段落が私の人生を変えました。『科学者は、時間とは空間の一種に過ぎず、空間と同じように時間を進めたり戻したりできることをよく知っている』という言葉を今でも覚えています」

米空軍で過ごした後、彼はペンシルバニア州立大学に進み物理学の博士号を取得した。彼は長い間ブラックホールと一般相対性理論の研究に捧げてきたが、研究を始めてから67年後ついにタイムトラベルの可能性についてひらめきを得たという。

G2誌の取材に対して、彼は「回転するブラックホールは重力場を作り出し、時間のループを作り出し、過去に行くことができることがわかりました」と語る。回転するブラックホールには、電磁波が抜け出せない事象の地平線が2つあり、その2つの間には『フレームドラッグ』と呼ばれるものが存在し、ここで時空連続体が引きずられるのだという。




例えば、今、皆さんの目の前にコーヒーがあるとする・・・「スプーンでコーヒーをかき混ぜ始めるとします。すると、コーヒーが渦を巻いてくるでしょう?これが回転するブラックホールです。アインシュタインの理論では、空間と時間は互いに関係しあっています。だから時空間と呼ばれるんです。ブラックホールが回転すると、実際に時間のねじれが生じるのです」とマレット教授は語る。

彼はタイムトラベルを可能とするために、「重力を作り出す」ことができるような「強烈で連続的な回転光線」を作ることができるリングレーザーを作りたいと考えている。もし、作り出された重力場が時間を引き離すことができれば、レーザーは時間そのものに影響を与えることができるようになるだろう、とマレット教授は語る。

しかし残念なことに、彼はこの装置を作って動かすためには「銀河系規模のエネルギー」が必要だと語っている。もしこの原理を利用したタイムマシンが出来たとしても、これらの推測から「恐らくデロリアンのようなものにはならないだろう」とも述べている。

ちなみにこの理論は、彼が心臓病を患って入院していたときに「ひらめいた」という。「いつできるかは分からないが、どうやったらできるか、わかった」とマレット教授は自信満々に語っている。果たして、彼の悲願であるタイムトラベルは近い将来、実証されるのだろうか。

(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像: Ian E. Abbott on VisualHunt.com

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