未解決 『ジョンベネット事件』の現場となった家が売りに出される

1996年12月26日、アメリカのコロラド州ボルダーにて一人の少女の遺体が発見された。彼女の名はジョンベネ・パトリシア・ラムジー。彼女は6歳にして複数の美少女コンテストで賞を獲得、一家がアメリカ国内でも有数のセレブだったため、事件はアメリカ国内外で報道された。

当初は行方不明として通報がなされたが、家の敷地内にあった地下室で彼女の遺体が発見されたこと、家族の警察対応に不可解な点が見受けられたことや、当事現場で捜査に当たっていた刑事が家族を疑っていた点などから、事件当初から家族の中に犯人がいるのではないかと噂されていた。

しかし、確たる証拠が見つかっていないため現在も未解決のままとなっている。

そんなジョンベネ事件の舞台ともなったラムジー家が売りに出された。事件の後、彼女の両親であるジョンとパッツィ・ラムジー夫妻は1998年にこの家を投資家に売却したが、今年になって再び売りに出された。

ちなみにこの家は2008年、2009年、2011年にも競売にかけられている。




今回提示された元ラムジー家の価格は700万ドル、日本円にして約9億5千万円。現在の総面積は672平方メートルで、「威厳があり近代化された1920年代のボルダーの壮大なロケーションに建つチューダー風邸宅」とされている。

競売を行うLIVサザビー・インターナショナル・リアリティの説明には、この家で起きた殺人事件に関する詳細は書かれていない。しかし この物件には「そびえ立つ木々」 「プライバシー保護のために柵で囲まれている」と記帳している。

やはり未解決事件の現場となった家であることから、野次馬が多くやってきたため付け足されたものとみられている。ちなみに、この木や柵は2001年以降に追加されたものだという。

しかし物件としては中々魅力的なもののようで、広告には 「広くエレガントな居住エリア、東、南、西の光が家を自然光で満たす印象的な部屋」 「豪華なキッチン、広々としたレンガ造りのパティオ、豪華な庭園、コロラド大学やシャトークア・パークまで徒歩圏内」と記載されている。

事件現場となった地下室は「メディアルーム、ウェットバー、ワインセラー、暖炉、ハーフバス」に再設計されているという。

なお、2022年にボルダー警察は「ジョンベネ事件をコロラド州のコールドケース再調査チームと共に再調査する」と発表。警察署長のマリス・ヘロルド氏は声明で 「すべての手がかりを追跡し、この悲劇的な事件を解決するために全国の警察パートナーやDNA専門家と協力していきます。この犯罪は多くの人の心に傷跡を残しており、彼女を殺害した犯人を見つけるまで捜査を止めることはありません。この事件の捜査はこれまでも、そしてこれからもボルダー警察の優先事項です」 と述べている。

(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像: MyEyeSees on VisualHunt

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