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「イエローストーンにICBMを打ち込め」!?ロシアの軍事専門家、驚きの戦略

2月24日は、ロシアが隣国ウクライナへの軍事侵攻を要求してからちょうど1年目にあたる。
現在多くの西側諸国がウクライナへの支援を強化しており、どの国も早期決着に向かって働きかけを行っているように思えるが、ロシアを支援したり支持している人も存在する。例えば軍事専門家のウラジーミル・ソロビョフ氏だ。彼は23日にロシアのテレビ番組に出演し、ロシアのICBMサルマットはアメリカ本土に届き、甚大な被害をもたらせると主張したのだ。
RS-28サルマットは全長約35.5メートルの巨大な大陸間弾道ミサイルで、2022年に実用・配備されたとされているが、まだ使用されたことはない。しかしソロビョフ氏は、プーチン大統領にアメリカに対して使用するよう要求するような発言を行ったのだ。
「サルマットは一度に大量の核弾頭を運搬できる特殊な兵器だ。国土の全てを網羅する防衛システムを構築することは実質的に不可能であり、つまり米国は脆弱である、これが第一のポイントです。そして2点目は、サルマットがアメリカ領土で最も恐れられている施設、イエローストーン火山に脅威を与えていることです」とソロビョフ氏は述べている。
イエローストーン火山は、アメリカのワイオミング州ロッキー山脈にあり、210万年の間に3回の超巨大噴火を経験し、周囲には温泉やホットスポットが点在している。最後に噴火したのは約64万年前であるが、現在も活発な火山活動がみられている。例えばイエローストーンのホットスポーツのひとつであるイエローストーン・プラトーでは、火山から流れ出る高温のマグマを確認することができる。
もし、イエローストーン火山が噴火したとしたら、その影響は世界中に及ぶ。降灰は地球を襲い、地球の気候が短期的変化しすべての人に影響を及ぼすと考えられている。これはアメリカ政府や専門家が発表していることでもある。このイエローストーン火山に核ミサイルを放り込むことで、噴火を促進し被害をさらに甚大なものにできる、とソロビョフ氏は主張しているのだ。
まるでSF作品の中に出てくる作戦のようであり、到底実行されるとは思えない。戦略的には火山でなくとも都市を狙えば目的は十分に達成できると思われるからだ。
現実にはロシア側が西側諸国へのICBM発射を選んだ時点で状況は最悪になると思われるが、進退極まったロシア側がこの手を選ばないとは言い切れない。ロシア国内でソロビョフ氏のような性急な意見が出てきている事実については、慎重に受けとるべきかもしれない。
At least 2 #Russia RS-28 Sarmat ICBMs were spotted in Vladimir located about 150km east of #Moscow.
Maybe this movement is connected with the test of these kinds of ICBM, during Biden’s #Ukraine trip. And #US claimed that the test went unsuccessful. pic.twitter.com/lPaBSABBJ5— Conflict Watch PSF (@AmRaadPSF) February 27, 2023
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Mike Goad / PIXABAY