俳優や著名人にも大ファンが多い、カリスマ成田悠輔先生が一夜限りの授業

2月19日放送の『日曜日の初耳学』(TBS 毎週日曜 22:00 出演:林修、大政絢)ではイェール大学助教授成田悠輔氏を講師に迎えた。
まずは「しくじり先生並みの気分でみなさんと大激論をさせて頂きます」と語り、生徒たちを和ませる成田氏。生徒のぺこぱ・松陰寺太勇が「先生はしくじったことあるんですか?」と問うと、「定期的に炎上!」と回答し、生徒たちを大爆笑に誘った成田氏。
早速、登録者数95万人YouTuber・ねおがお悩みを相談。
「SNSを約7年している。めちゃくちゃ炎上してきたが、メンタルが強くなったことがない」に対しての成田氏からの回答が「SNSは顔が見えない。コメントしか見えなくて、それを読むと全人類が24時間体制で、自分を否定して攻めてくる様に感じる。でも実態は全然違う。その人はお茶していたり、友達と話してるかもしれない。その実態がインターネットを通すと見えなくなるから、あたかも全員が自分を敵と認定しているように感じる幻想に陥るだけ」
これには納得のクラス一同。
さらに成田氏は続けて「SNSでの発信はレストランで食べ物を出すようなもの。炎上すると今まで全く関係なかった人がやってきて、暴言だけ吐いて去っていく。そんな人たちに対して説明するとか無くないですか?」と問いかけた。
生徒のつっつーが「炎上を気にしないコツ」を成田氏に聞くと、「ちょっと違う場所に身を置けばよい。例えば、あるSNSで炎上していても街の銭湯に行ったら関係ない空間が広がる。全国民が敵視してくる大炎上は無い。総理大臣や日銀総裁くらいになって心配すればいい」と回答。
「すっと頭に全部入ってくる」と大きく頷きながら話に聞き入り感心しきりのねお。
次は2児の母・山﨑百合さんのお悩み。「老後2000万円問題。育児、家のローンなどを抱えながら、その額を貯金するのは大変で年金をあてにしてよいのか?」と言う誰もが抱えるお金の悩みだ。
ここで成田氏の回答は、「ダメかもしれない‥と思っておくしかない。日本人の老後を昔みたいに維持するのは無理になったと諦めるしかない!」
しかし、これに諦めきれないと言う生徒たち。
すると、成田氏は「昔は若者が沢山いて、彼らがガンガン働いて税金・社会保険料を納めて老後の生活を支えてくれていた。でも今後は働いてくれる若者がいなくなる。ごくごく当たり前の事」と冷静に語る。
松陰寺が「食べていけない人はそれを受け入れるしかない?」と聞くと、成田氏は「食べていけない人が路頭に迷う社会は世界中に沢山ある。そういう普通の国に日本が近づいているという事」
更に「人生には不安がつきもので、それが実現化することがある。人生とはそういうもの」と語る。
このハッキリした物言いに苦笑する生徒たち。しかし、別の側面から希望を示す成田氏。それは「高齢者が若返っている。昔と比べると同じ年齢の人たちが、元気で健康、病気をしなくなっている。例えば、サザエさんの波平さん。54歳。今でいうと福山雅治さんと同い年。そう考えると昔よりもドンドン若返っている。だから長く働く事も出来る、やりたい事を見つけることも出来る。そういう意味で長く楽しい人生を送くれるようになったと言う良さもある。65歳で引退して年金生活と言う固定概念を忘れれば、そんなに悲惨じゃない」と締めくくった。
(辻伊織 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 ぴよザベス / photoAC