
2月初めからアメリカ国内を騒がせている、謎の気球騒動。戦闘機によって撃墜された気球の一つは中国の監視気球と考えられていたが、他の三つの気球については地球上のものではなく、エイリアンと関係している可能性を「排除しない」と米軍高官が明言したため、一気に世界的に熱狂を巻き起こす結果となった。
なお、謎の気球が確認されているのはアメリカだけでなく、ルーマニア等でも目撃され、調査のためにNATOのジェット機が緊急発進している。15日になってウクライナ軍がロシアの「スパイ気球」を最大6機撃墜したと発表したため、これが欧州で目撃された気球だったのではないか、という結論に至った。
だが、今回の気球騒動を踏まえてUFO研究家から「今後も警察や国防省に星から人工衛星に至るまであらゆるものの目撃情報が寄せられる可能性がある」という。
イギリスのUFO調査官であるジョー・マクゴナグル氏は次のように語る。
「今回の騒動から、普段は空を見上げない人も上空に注意するようになり、見覚えのないものを見つつける度に報告するようになると思われます。これらの未確認飛行物体の正体はすぐに解るとは限りませんので、結果的にUFO報告が相次ぐでしょう。しかし、全てがエイリアンの宇宙船というわけではありません。正体は千差万別です」
今回の気球騒動でも一つは中国のスパイ気球ではないかという可能性が高いものの、残る3つの事例では今の所正体不明であることから、正体を突き止める事がいかに難しいかがよく解るものとなっている。
ちなみにアメリカ上院議員たちはバイデン米大統領に対し、一連の事件に関して国民への説明を要請している。
(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Engin Akyurt / PIXABAY