正体はUFO?アメリカの謎の気球騒動で再注目された陰謀論「モントーク計画」

2月初めにアメリカ各地の上空で謎の気球が目撃され、戦闘機によって撃墜措置がとられて以来、アメリカのSNSでは様々な陰謀論に関する議論が盛り上がっているという。特に、幾つかの飛翔体が気球ではなくUFOの可能性があるという説が出てきてからは、様々な陰謀論との関連性が噂されるようになったのだ。

そのひとつが、「モントーク計画」にまつわるものだ。

「モントーク計画」とは1990年代に作家のプレストン・ニコルズの著書によって世に出たもので、タイムトラベルやテレポーテーション、マインドコントロールから地球外生命体との接触、アポロ月面着陸の偽装などを含む壮大な陰謀論だ。

彼の著書『モントーク・プロジェクト』はかつてニューヨーク州ロングアイランドのモントーク空軍基地にある「キャンプ・ヒーロー」で行われたタイムトラベル実験について書かれたものである。

この本では過去に米軍が主導して行ったテレポーテーションやマインドコントロール実験、更には「タイムトンネル」を通じてエイリアンと接触する実験やマンガにでてくるヒーローや悪役に似た「メタヒューマン」を作るため、特別な血清を人間に注射する実験などが行われたという。




到底真実とは思えない話であるし、この本はフィクションだと思われていた。しかし著者であるニコルズ氏は「定期的に拉致され、実験された」と証言。また、自分の記憶の一部が欠落しており、重要な何かに関する記憶を封印されているようだ、とも主張していた。

そして恐るべきことに「モントーク計画」は現在も続いているといわれ、アメリカ某所にある古いレーダータワー周辺が怪しいというのだ。

しかし、Road Trippersによれば、問題の場所は冷戦時代のSAGEレーダー塔だという。かつては東海岸の海中にある一連の小さな有人レーダータワーの母局であり、冷戦期にはこのレーダータワーのネットワークが旧ソ連の核攻撃に対して警戒網を敷いていたという。

しかし、現場では「12秒ごとにレーダー塔が回転するたびに動物がパニックを起こしたり、頭痛や悪い夢を見る人がいたり、人々の電子機器がおかしくなったりした」という噂がまことしやかに囁かれていた。これらの噂が合わさって「モントーク計画」の陰謀論が産まれたのかもしれない。

なお、米国当局は公式に「モントーク計画」についてコメントした事は一度もない。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 SeeBeeW on Visualhunt

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る