軍事目的?かつて東北上空に飛来した白い球体UFOの正体がついに判明!

今から2年半ほど前の2020年6月、日本の仙台を中心とした東北各地で、謎の気球らしき飛行物体が目撃された事件を覚えている人はいるだろうか。

その日、日本の東北など広い地域で「白い球体で下に十字形の物体をつり下げた」奇妙な飛行物体が目撃された。気象観測用の気球に似ていると言われていたが、気象台をはじめとする関係各所に問い合わせしても詳細を知るものはなく、結局正体不明のまま現在に至っていた。

翌年の9月3日には青森でも同様の白い球体が確認された後、更には海を超えてアメリカのコロラド州デンバーやハワイのホノルル上空でも目撃されていたことが判明している。

東北地方に再び飛来!?白い「謎の気球」、今度は八戸で確認

いったい、この白い球体の正体は何だったのか。未だに謎に満ちたこの飛行物体だが、なんと先日アメリカのモンタナ州上空で確認され、ついにアメリカ国防総省が正体を発表したのである。

今月2日、国防総省報道官のパトリック・ライダー准将は、電話会議を通じて記者団に以下の声明を発表した。

「米国政府は2日、米国本土上空にて高高度監視気球を探知しました。北米防空司令部(NORAD)をはじめとする米国政府は、この気球を注意深く監視し同時に追跡中です。気球は現在民間の航空交通を大きく上回る高度を飛行しており、地上の人々に対して物理的・軍事的な脅威はありません」

ライダー氏は、このような気球の報告が以前にもあったことを思い出しながら、問題の気球を発見した直後に情報収集ができないように必要な措置を講じたと述べている。

気になるこの気球の正体についてだが、ライダー准将の後に記者会見した米国防総省の高官は、匿名を条件に次のように語った。

「この高高度監視気球は中国のものであると確信しています。このような風船は数年前から観測されており、バイデン大統領はこの件について説明を受け軍事的オプションを要求しています。また、オースティン国防長官はフィリピンに向かう途中に報告を受け、ハイレベルの国防管理会議を招集。統合参謀本部議長のマーク・ミリー将軍とNORAD司令官のヴァン・ハーク将軍は、気球の破片が落下する危険性があるため、攻撃しないよう忠告しています。現状では米国からの情報収集能力が弱いバルーンだという評価になっています」




なお、アメリカ側はこの問題について深刻に受け止め、中国当局に連絡したと明らかにしている。実は問題の気球が通過したのがモンタナ州であり、ここには核ミサイル格納庫を備えたマルムストローム空軍基地が存在しているため、機密情報の収集を目的としている可能性があるものの、情報収集能力は弱いとみられている。しかし、もし気球を撃墜した場合地上に残骸が落ちて大きな損害を与える可能性もあることから、米軍機は撃墜せずあくまで追跡でとどめているとのこと。

2日にモンタナ州で確認された気球は白い球形で、下に8枚の太陽電池パネルがある事が確認されている。日本の先代上空で確認された白い気球では片翼10枚の太陽電池パネルに十字の構造物とプロペラのような回転部が確認されている。二つが同じ物か画像だけでは断定しにくいが、非常に似ていると感じても無理はないだろう。

気球が確認されたモンタナ州グレッグ・ジアンフォルテ知事は「非常に懸念される状況」について説明を受けたと声明を出している。

そして、ついに気球が米軍によって撃ち落とされて海上に墜落していく動画が下記のように拡散されている。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 ChuckHolton on VisualHunt

 

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