壁の中に獣の頭蓋骨が埋まっている…実は悪霊を追い払う古代の風習だった!

海外の掲示板サイトRedditに、あるイギリス人が投稿した一枚の写真が多くの人の注目を集めた。

その写真は、年期の入った家の壁を外から撮影したものである。しかし、その一部に真っ白な獣の頭蓋骨が埋め込まれているのだ。大きさから犬のものかと思われるが、場所が場所だけに強烈な違和感を放っている。

投稿者によれば、この頭蓋骨は「イングランド南西部の友人宅の壁」に埋め込まれていたものだという。スレッドには「何の動物かわからないし、なぜ壁の中にあるのかもわからない。どんな情報でもいいので、よろしくお願いします」と書き込まれていた。

だが、彼の疑問はほどなくして氷解することとなる。かつて欧州各地では、悪霊を追い払うために猫の死体を建造物の中に埋め込むという伝統があったのだ。魔術や民間伝承の専門家であるマリオン・ギブソン氏は、2009年に葬儀屋の壁から猫が発見されたという報道があった際に、次のように解説している。

「欧州各地ではかなり広範囲で、猫がお守りとして壁の中に入れられました。魔女や邪眼、不運、害虫など、その家を脅かすと思われるものを遠ざけるためのものだったようで、ミイラ化した猫の死体は不気味に見えるかもしれませんが、お守りの一種として考えられていた可能性があります」




事実、Redditにもこの風習を知っている人物が多く現れており、ある人は「この家を建てた建設業者は迷信深いようだ」としながらも、建設中に何らかのアイテム(時には動物)を壁の中に埋め込むのは昔からの通例だと付け加えている。ある人物は改築中にキッチンの壁の中からコインを見つけたと証言し、別の人物も同様に壁の中からミイラ化した猫の死体が出て来た例を知っている、と証言していた。

何も知らないと驚いてしまうかもしれないが、現代でも確実に伝えられている風習なのは間違いないと言えるだろう。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 u/torrentlo Reddit

 

関連記事

最近の投稿

ページ上部へ戻る