自分の身代わりを殺害、死を偽装しようとした「ドッペルゲンガー殺人事件」

2022年8月、ドイツのブラヴァリアで23歳の女性が殺害されるという事件が発生した。

警察は現場に急行、被害者はナイフを50回以上も刺されて殺されていた。遺留品等から被害者は23歳の美容師シャラバン・Kさんであると断定した…が、被害者の遺族が異を唱えた。亡くなった女性がシャラバンさんのようには見えない、というのだ。

まもなく、死亡した女性が本当はハイルブロン出身の美容ブロガーであるKhadidja Oさんであることが判明した。彼女の年齢も23歳で、シャラバン・Kさんと非常によく似た容姿をしていた。

ではいったい、なぜ彼女は殺害されてしまったのか。警察の捜査の結果、恐るべき「ドッペルゲンガー殺人事件」が計画されていた事が判明したのである。




事件の犯人は最初に死亡が疑われたシャラバンさん。彼女は自分の死を偽装するため、まるでドッペルゲンガーのように自分とそっくりな人を捜し出して殺害することを計画していたのである。

検察によると、彼女はインスタグラムで複数の自分とそっくりな人物を捜し出し、複数人に連絡を取って面会の機会を得ようとしたが、幸か不幸か約束を取り付けたにもかかわらず、一人も会うことができなかった。最終的にKhadidja Oさんと会う予定がつき、シャラバン・Kさんは連れと共に彼女を迎えに行き、人里離れた森林地帯に車で連れ出した後に犯行に及んだのである。

地元警察のアンドレアス・アイケーレ報道官はメディアに対し、 「犯罪で使用された凶器はまだ見つかっていないが、他に多くの証拠がある。これほど驚くべき展開を見せた事件は近年珍しい」と語っている。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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