
日本にも生息しており、かなり大型のサイズに成長することでも知られているヒキガエル。だが、オーストラリアにて野生生物研究者がこの種のものとしては最大と思われる2キロ超えの巨大なヒキガエルを捕獲し、話題になっている。
この巨大ヒキガエルは、16日に同国のクイーンズランド州コンウェイ国立公園内の小道の手入れをしていたレンジャーのカイルー・グレイ氏によって発見されたと伝えられている。
グレイ氏がこのヒキガエルを見つけたとき、最初はいたずらで公園に置かれた人形だと思ったそう。だがよく見てみると「息をしていることに気づいた」ため驚いたという。
「正直言って信じられなかった。こんなに大きな個体は見たことがない」とグレイ氏は述べている。
ヒキガエルはオーストラリアでは外来種であり、環境保護の観点から駆除対象となっている。実際、大きく育ったヒキガエルは昆虫だけでなく爬虫類や小型の哺乳類まで食べてしまうため、独自の生態系を持つオーストラリアでは驚異になりうるそうだ。
今回の巨大ヒキガエルを施設で測定したところ体重は約2.7キロと人間の赤ちゃん並みのサイズがあり、現在のヒキガエルの最大記録を僅かに上回っていたそうだが、捕獲後すぐに安楽死措置がなされたため、この記録が公式のものとなるかは解らないという。
ちなみに国立公園のレンジャーたちはこのヒキガエルを「Toadzilla」と呼んでいたそうだ。「ゴジラのような怪物ヒキガエル」という意味が込められているようだが、懐かしの「ガマクジラ」等の特撮怪獣を思い浮かべた人もいるのではないだろうか。もしくは日本古来の妖怪「大蝦蟇」を思い出した人もいるかもしれない。
いずれにせよ、このヒキガエルの記録は公式記録として残されるのか、気になる所だ。
画像&動画 ABC News (Australia) / YouTube