キリスト教は「堅苦しくて時代遅れ」?悪魔崇拝に傾倒する欧米の若者たち

先日、アメリカのボストンにて悪魔崇拝教会が史上最大の悪魔の集会「SatanCon 2023」を開催すると発表した旨について紹介した。欧米諸国はキリスト教圏だが、近年は悪魔崇拝に傾倒する人々が若者を中心に増えているという。

例えばイギリスでは現在5000人以上の悪魔崇拝者がおり、5年前の約1100人から大きく増加している。国家統計局の統計によると現在悪魔崇拝者5054人、キリスト教徒が約2750万人であるため、まだまだ比率は低い。しかしイギリスでは記録開始以来初めてキリスト教徒が多数派でなくなったという最新の国勢調査をふまえると、非常に興味深い結果だ。

サンデー・テレグラフ紙によると、近年では特に若者の間で悪魔崇拝の人気が急上昇している。もっとも悪魔崇拝者が増えているといえども、ロンドンの街角に怪しげなフードをかぶった人々が現れたり、不気味な儀式を行う人々が出てきているわけではない。

しかしイギリスの悪魔崇拝団体の共同経営者であるチャップレン・レオポルド氏によると、この5年間で会員数が200%増加したという。これは若者達にとってキリスト教などの伝統的な宗教が「時代遅れで、独断的で、堅苦しい」ものと見なされるようになった事が背景にある、とレオポルド氏は語る。




「これははるかに複雑な問題だと思います。特に若い人たちは、教義的な宗教の一員として認識されることを望まず、自分自身の信念のままに行動し、自己実現を望んだ結果、悪魔崇拝の個人主義に理想を見いだしているのです。ですから、私たちはよく悪魔崇拝は『従来の宗教の抑圧を好まない人々のための宗教』のようなものであると言っています」

悪魔崇拝の一般的なイメージといえばローブを着込んだ人達がろうそくの灯りを囲み、サタンに敬意を表しつつ儀式を行うといったものだろう。だがそんな儀式の場についてもレオポルド氏は以下のように説明している。

「我々の悪魔崇拝教壇では集団で集まって、魔法の呪文を唱えながら儀式を行っていると考えられがちですが、現代の私たちはただ皆で集まっているだけで、互いに絆を確認し合っているのです」

生きづらさを抱える現代の欧米の若者がたどり着いた新たな居場所の一つが、たまたま悪魔崇拝だったということなのかもしれない。

(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Olaf Jouaux / PIXABAY

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