150年経った今も続く「メアリー・セレステ号」の謎

今から150年前の1872年12月4日、一隻の帆船が海原を漂流しているのが発見された。悪名高い幽霊船のマリー・セレスト号だ。

12月4日、大西洋のアゾレス諸島沖にて商船マリー・セレスト号が部分帆を張った状態で漂流し、救命ボートの1隻が行方不明になっている状態で発見された。

船内に乗組員の痕跡はまったくなく、船内には豊富な食料と食糧が残されており、積荷も無傷であったことが確認されている。発見当時はまだ完全に航海可能な状態であったこの船をなぜ放棄しなければならなかったのか、その原因は今でもわかっていない。

残されていた航海日誌によると、この船は11月7日にニューヨークからジェノバへ向けて出発しており、日誌の最後のページは船が無人の状態で発見される10日前に書かれていたという。




マリー・セレスト号の事件発生から150年たった今でも、乗組員が一斉に姿を消してしまった理由や乗組員の痕跡は何一つ見つかっていない。

救命ボートが一隻無くなっていることから、乗組員らが何らかの理由で全員避難したのではないかと言われているが、結局彼らがどこへ逃げたのか、彼らは無事にどこかにたどり着けたのかも、まったくもって謎のままである。当時もマリー・セレスト号の乗組員が消えた理由については大きな議論となり、乗組員の酒気帯び説、巨大イカの襲撃説などが出てきていたようだ。

ちなみにマリー・セレスト号は発見後に回収され、再び新しい船主のもとで使用され続けたが、1885年に保険金詐欺のためにハイチ沖で故意に難破させられたという。なんとも不運の付きまとう船であった。

(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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