広い宇宙には、我々と同程度もしくはより発展した文明を持つ地球外知的生命体が存在するのはほぼ間違いないと考えられている。
問題はその証拠を見つけることだ。例えば宇宙人が用いている電波を拾おうとする試みは昔から積極的に行われている。これに加え、物理学者のチームがLIGO観測所を使って異星人の宇宙船からの重力波を探すというアイデアを提唱して注目を集めている。
重力波はもともと、アインシュタインが一般相対性理論の帰結として提案したものだ。この現象の直接的な証拠をつかむために研究者らは長年苦労を重ねてきた。そして2016年2月、先進レーザー干渉計重力波観測所（LIGO）の研究チームがついに重力波を初めて検出することに成功した。
この偉業の突破口を開いたライナー・ワイス、バリー・バリッシュ、キップ・ソーンの各チームは、翌年ノーベル物理学賞を獲得している。
そして現在、別の物理学者チームがLIGOの重力波検出能力によって、深宇宙でエイリアンの船の気配を感じられる可能性があることを示唆する新しい論文を発表した。
ただし条件もあり、現在の技術で検出するには宇宙船が木星ほどの大きさがあり、非常に速く動き、地球に比較的近い所（326000光年以内）を移動していなければならないという。なかなかシビアな条件にも思えるが、もし星間空間での船の推進にワープドライブやそれに類する技術を使っていると仮定したらどうなるだろうか・・・。
この論文によれば、そのような推進システムがあった場合、（少なくとも理論的には）重力波も発生させるはずだという。もしワープできるデス・スターのような宇宙船が我々の銀河系内に進入してきたら、我々がそれを事前に知ることも可能かもしれない、という。
果たしてそんな日が本当に来るのだろうか？
（勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部）
画像 Adis Resic / PIXABAY
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