Xマスプレゼントの山に動物が群がる…ストライキ連鎖、プレゼントが届かない

年末年始は郵便や荷物が多く、郵便局や配達業者は大忙しとなる。特に海外ではクリスマスを目前としたホリデーシーズンは非常に繁忙期となる。
そんなイギリスにて、配達を待つ多くの荷物の側にキツネが佇んでいる様子が確認されて話題になっている。一見するとのどかな光景に見えるかもしれないが、実はこの背景には深刻なストライキがある。
欧州各国では今年夏頃から郵便局や配達員のストライキが相次いでいる。今年始まったロシアに寄るウクライナ侵攻を受け、欧州各国では燃料価格や食料品など、多くの品目が値上がりした。
そのインフレ率に伴う賃上げは難しく、特にイギリスでは郵便大手のロイヤル・メールの従業員がストライキを起こしている。結果、ブリストルのフィルトンにあるロイヤルメール社の倉庫の外には、数千個の未配達品がコンテナで放置。
Our members don’t want to be on strike. They want to be serving the public. Royal Mail have told the Telegraph they have a £1.7bn ‘war chest’ to destroy your postal worker.
That is more than enough money to resolve the dispute and clear this backlog. #StandByYourPost pic.twitter.com/uSCVfDSCwH
— The CWU (@CWUnews) December 16, 2022
このことからキツネやネズミなどの野生動物が野ざらしになった荷物を狙ってやってきている。通信労組(CWU)のメンバーは、あまりに荷物が多すぎるのと、長いストライキの関係で「世界で一番大きな防水シートでもなければ荷物を守れないだろう」と語っている。
なおロイヤル・メール側は、フィルトンの小包は既に集積所を通過し、次の段階へ移動していると主張している。しかしCWUブリストル支部のベン・ワッツ書記は、これだけ溜まってしまった荷物を届けきるには「少なくとも」1カ月はかかると主張している。
Parking wardens aren’t very happy about the Royal Mail strikes being right by Christmas 👀 😂#royalmailstrikes #royalmail @ladbible pic.twitter.com/54jNW2SPCA
— Molly Yeoman (@MollyYeoman) December 14, 2022
115000人の郵便局員の労組であるCWUは、14日水曜日に48時間のストライキを開始。更にクリスマスを目前に控えた12月23日と24日にもさらなる行動が予定されており、ロイヤル・メールは祝賀用カードの最終投函日を前倒しで投函するよう連絡している。
ストライキも荷物も、問題が「雪解け」を迎える日はくるのだろうか・・・
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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