「お稲荷さんが家まで送ってくれた話 / 夢の配達人」

今日は96歳の祖母の不思議な体験をお話ししたいと思います。

それは、戦争直後でした。祖母は代用教員として小学校で働いていました。祖母の家は八高線の箱根ヶ崎駅近くにあり、学校のある金子駅まで電車で通っていました。

家から箱根ヶ崎駅へ行く道中にはお稲荷様の祠があり、祖母はいつも祠の前を通る時は挨拶をしていたそうです。

その辺りは当時、夜になると明かりはなく、しかも敗戦直後でアメリカ兵が表通りをウロウロしており、女性の誘拐事件も多発していました。

そこで祖母はいつも駅から家までは裏通りを歩いていました。

ある時、学校からの帰り、あたりも真っ暗で怖いな〜と思いつつ、裏通りを歩いて家に向かっていると、お稲荷さんの祠の前まで来ました。

そこで急に白い狐が祠の方から現れて、祖母の前を歩き始めたそうです。その狐はかなり大きく、我が家には18kgの雑種犬がいるのですが、その犬よりさらにひと回り以上大きかったそうです。

その白狐は祖母の家の方に向かってズンズン歩いていくので、祖母は後を着いて行くことにしました。家の手前に、左に折れる道があるのですが、その道に差し掛かったところで白狐は消えてしまったそうです。

家に着いて、父親に白狐の話をすると、「それはきっとお稲荷様だんべ、送ってくれたんだんべ、」と言われたんだそうです。

あたりが真っ暗なのに、なぜ狐が見えたの?と祖母に聞くとなぜだかわからないけど、よく見えた、ということでした。




もうひとつ。これは私の体験談です。

10年ほど前に大好きだった叔父が54歳で亡くなった時の話です。亡くなったその日、私は祖父母の家に泊まりました。夜はショックであまり眠れず、祖母も眠れなかった様でした。

翌日、お葬式の打ち合わせの合間に横になり、気がついたら夢を見ていました。死んだ叔父が出てきました。そしてそこには、「夢の配達人」という人がいて、叔父と何かを喋っていました。

叔父は「う〜〜ん、でもそんなこと言うと供養とかしてもらえなくなっちゃうから、そうなったら困るなあ。」と言っていました。配達人も「そうですよね〜」と相槌をうっていました。

どうやら、叔父は配達人と叔母(叔父の妻)に見せる夢の内容を相談している様でした。配達人は、宅配業者の様な、郵便配達人の様な、如何にも配達人、といった姿をしていました。キャップの帽子をかぶっていました。

そこで、私はハッと目が覚めて、夢の話を祖母にしました。2人でおかしな夢を見たもんだね。。。と話しました。

叔父の死後、少し経ってから分かったことですが、叔母と叔父の仲は冷え切っていました。叔父はスキルス性の胃癌で亡くなりましたが、入院してからも叔母はほとんどお見舞いにも行かず、積極的に治療について考えたり、病院を探したり、といったこともしなかった様です。

私はそれを聞いて、自分が見た夢の内容がまるっきりただの夢でもなさそうだなとびっくりしたことを覚えています。

叔父はきっと結婚生活について言い残したことを配達してもらおうとしていたのでしょうね。その後、叔母とその息子(私の従兄弟)はちゃんと仏壇を購入したり、お墓の手入れをしたりはしているので、キワドイ内容の夢は配達されなかったみたいです。

この話はこれで終わりです。

祖母は96歳でタブレットを使えるのですが、先日アトラスラジオのチャンネル登録をしておきました。ですので、今のところ登録者最年長者はうちの祖母でしょうか?

(アトラスラジオ・リスナー投稿 チモッチーさん 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 RusticPix .com / PIXABAY

 

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