
イギリスの山でハイキングを行っていた男性が、まるで「幽霊と並んで歩いている」かのように見える不気味な現象をカメラに収めることに成功した。
地元メディアの報道によると、この動画を撮影したのはクリス・ランドール氏。彼は湖水地方を訪れて霧のかかった丘陵地帯を散策していたところ、数メートル離れたところに自分の動きに合わせて動く影のような奇妙なものが現れている事に気づいたという。
映像には、霧の中に浮かぶ巨大な黒い影と、周囲に丸く虹色の光が浮かんでいる様子が捉えられている。不気味に思う人や、神秘的に感じる人もいるかもしれないが、ランドール氏はこの「影」に驚かなかった。この影の正体が「ブロッケン現象」だという事に気づいていたからだ。
ブロッケン現象は太陽が人の背後にあり、その影が近くの霧に映ったときに起こる自然現象だ。しかし珍しい現象であることは間違いない。
ランドール氏は「目の端に映った瞬間、それが何であるかはっきりわかったんだ。長らくこの現象に出会う事ができればと思っていましたが、実際に目の当たりにするととてもシュールで、少し不安になりました」と述べている。なお、不安を覚えたのは、霧のかかった山頂に一人でいたせいもあるだろうと語っている。
(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)