
なんと18世紀に実在した とされる「吸血鬼」 の顔を科学で再現するという驚きの試みがされた。
問題の「吸血鬼」はコネチカット州グリスウォルドに埋葬されていた墓から発見されたもので、奇妙なことに大腿骨が遺体の上で十字型に並べ直されていたという。
これは吸血鬼とみなされた死体がふたたび甦ってこないようにするもので、周囲には掘り起こされて再埋葬されたことを示す証拠もあったという。
科学者のEllen Greytak氏はLive Science紙の取材に対し、「遺骨は大腿骨が取り外され、胸の上で交差させた状態で発見された。そうすれば 吸血鬼の疑いのある死者が墓から出て歩き回り、生きている者を攻撃することはできないだろうと考えられていたからだ」と解説している。
Scientists recreate the face of a real-life 18th-Century 'vampire' https://t.co/LnboIPabaQ
— UnexplainedMysteries (@unexplainedmys) November 1, 2022
勿論実際にはこの男性は吸血鬼等ではなかったし、人間の血を飲むことにも全く興味がなかったのだろうが、この不幸な死者は1700年代に地元の人々の間で大きな恐怖の対象となっていたことは間違いなさそうだ。
現在、バージニア州のParabon NanoLabsと米軍DNA鑑定研究所 (AFDIL) の科学者たちが協力して彼の頭蓋骨やDNAを使い、生前の姿の復元を行っている。「吸血鬼」の死亡時の年齢は55歳前後と考えられ、色白の肌に茶色の目、茶色か黒の髪をしていたそうだ。
この男性が吸血鬼と間違われた要因として、男性が結核を患っていた事が関係している可能性が高いという。結核は当時、迷信深い人々から吸血鬼と結びつけて考えられていたという。
吸血鬼とされた男性に対する処置も、人々が吸血鬼を恐れるあまり身を守るために恐ろしい行為もいとわなかった事をよく表していると研究者は語っている。
(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 https://twitter.com/unexplainedmys
TOCANA関連記事
18世紀に実在した 「吸血鬼」 の顔を再現! 米軍科学者らが協力