「あなたは霊体験がありますか?」「超能力を持っていますか?」

今週の月曜日の10月31日は亡くなった人たちの魂が現世に出てくると言われているハロウィンだった。

ハロウィンが近づくと海外では心霊関係の話がよく話題に上るものだ。先日はアメリカのある企業が「吸血鬼が住み着くのに最適なアメリカの都市と最悪の都市」という調査結果をサイトで公開して話題になった。

  【ランキング】アメリカ国内、吸血鬼が住みやすい都市とは?

勿論これはハロウィンにちなんだ企画だったのだが、実際アメリカ人の何%が幽霊や超常現象などオカルト的なものを信じているのだろうか。例えばイギリスは昔から比較的妖精や幽霊など、超自然的な存在を信じている人の多い国民性である。

では、アメリカではどうだったのか。

アメリカ人の超常現象体験を探る新しい調査によると、調査に参加した人々の実に3分の2が「霊的・超常的な可能性が高いと思われるものに遭遇したことがある」と回答していたことが解ったという。

今回の調査はYouGovというサイトが行ったもので、アメリカに住む1000人に超常現象と考えられる可能性の高い13種類の項目を提示し、回答者に項目に該当する体験をしたことがあるかどうかを尋ねた。

その結果「気配や未知のエネルギーを感じた」37%、「原因不明の音や音楽が聞こえた」33%、「原因不明の臭いがした」30%となり、この3つが体験した事がある人の多い怪現象となったようだ。他にも「不可解な温度変化」(28%)、「照明や機器が着いたり消えたりする」(25%)、「物体が勝手に動いた」(22%)などを経験した人が多く、「実際に幽霊を見た」(19%)、「天使に出会った」(13%)、「悪魔に出会った」(10%)といった明確な体験をした人は少ない事が明らかになった。

確かに、少し不気味な体験をしたという経験のある人は多いだろうが、明確に幽霊らしきものを目撃した経験のある人は霊感のある人を除けば少ないかもしれない。しかし調査参加者の実に67%が何らかの超常現象を1回は体験した事がある、と回答したことになる。これは結構な確率と言えるのではないだろうか。




ちなみにこの世論調査では自分が「超能力」に該当する特殊能力を持っているかどうか、についても調査しており、なんと驚くべきことに39%の人々が何かしらの超能力を有していると回答した。

ちなみに超能力のうち「人の感情を読み取れる」が24%でトップ、次いで「霊の声が聞ける」が15%。さらに、13%が「遠く離れた場所で何が起きているか見ることができる(いわゆる千里眼)」、13%が「過去を見ることができる」、12%が「未来を予知できる」と回答。

「テレパシー」が9%で「死者と実際に交信できる」が8%となった。ここから想像するに、何らかの超能力を持っていると自覚している人と、霊体験や超常現象を体験した事のある人はかなり重なっているのではないか、という仮説が出てきている。また「お化け屋敷(事故物件)に住んだことがあるか」という質問には25%の人が「ある」と答えており、こういった人もまた超常現象を経験する可能性が「かなり高い」ことが判明した。

海外では古い建物であればあるほど幽霊が住みついているもの、という認識があるようだが、事故物件やいわく付き物件に住めば霊障に遭うのは洋の東西を問わないようだ。

興味深い事に「睡眠時無呼吸症候群を経験したことがあるか」という質問でも同様の結果が得られており、超常現象と人間の生理現象が関連している可能性も示唆されていた。必ずしも全てが幽霊と関係していないとは言い切れないし、逆もまた然りだが、こういった世論調査を踏まえて超常現象や心霊について考えてみるのも面白いのではないだろうか。

(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 National Science and Media Museum on VisualHunt

 

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