「これであの世の私とお話してね」祖母の葬儀でこっくりさんがお土産

お葬式に参列した人に対し、香典と引き換えに手渡されたり焼香後に出口で渡される「粗供養品」。この文化は日本に限ったことではないのだが、海外で驚きの粗供養品が配られて話題になった。

海外にて、81歳で癌で亡くなったお祖母さんが生前に親族や葬儀の参列者に粗供養品として用意していたのは、なんと西洋版こっくりさんでもあるウィジャ盤だったのだ。なお、このウィジャ盤には「これで連絡を取り合いましょう!」というメッセージも添えられていたという。

日本でもこっくりさんはのめり込みすぎたりするといけないとされ、ホラー作品でも欠かせないアイテムとなっている。これは海外のウィジャ盤でも変わらず、創作の世界だけでなく超常現象の調査や霊媒セッションの定番アイテムとされている。




占い方は参加者がプランシェットと呼ばれる穴の空いた板に指を置くと、独りでにプランシェットが板に書かれた文字や数字を指していくというものである。現在ではこの原理は科学的に解明されているものの、集団ヒステリーや説明できないことが起きることから本当に何らかの超自然的な原理が関わっているとみなす人もいる。本物の死者の霊や悪霊などを呼び出すことを恐れて、使用しないように警告されることもしばしばだ。

と、一般には恐ろしいものとして扱われるウィジャ盤だが、多くの人に愛されたお祖母ちゃんはポジティブに、「親族と連絡を取り合える」かもしれないとして参列者にウィジャ盤を配ることを考えたのだ。

孫娘のグレイシーさんは祖母のアイデアに「とても面白かった」と喜び、「彼女はユーモアのセンスにあふれた陽気な人で、大きな心を持っていました。家族を深く愛し、周りの人たちの面倒をよく見ていました」と振り返って語っている。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Dorothe / PIXABAY

 

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