
世界の珍建築の中で有名なものに、「UFOハウス」というものがある。
白い楕円形に丸窓が並ぶという、まるでUFOを思わせる形の「Futuro Houses(フトゥーロハウス)」だ。この変わった外観の家はもともとフィンランドの建築家マッティ・スーロネン氏が1960年代後半に発表したものである。
ところが、「UFOハウス」と呼ばれ注目を集めたものの、最終的には100棟以下しか造られることはなかった。しかし、近年ではその希少性からコレクターズアイテムとなり、観光地になっている所もある。
アメリカ南東部に位置するノースカロライナ州のハッテラス島に存在する「UFOハウス」もその一つで、建設されてから50年以上にわたって島の観光地となっていた。しかし、この「UFOハウス」がなんと19日水曜日に起きた火災で炎上。完全に焼失してしまった。
ハッテラス島のモリス・レーン52186番地にあった「UFOハウス」は何度も所有者が変わっており、現在の所有者であるリロイ・レイノルズ氏は以前建物ごと博物館にしようと計画を立てていた。しかし「UFOハウス」の構造が建築安全基準を満たしていなかったため許可を得ることができず、頓挫していたという。
「Futuro Houses」は今では世界に60棟ほどしか残っていないため、今回の焼失は大きな痛手となっている模様。なお、何者かによる放火科か事故なのか、出火の原因は現在のところ不明だという。
(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像 Esperanza / PIXABAY