ジョン・F・ケネディ大統領の暗殺事件は、歴史上最も議論されている事件の一つだ。

60年近く経った今でも、あの日現場で何が起きたのか、リー・ハーヴェイ・オズワルドが犯人で間違いないのか、多くの人たちが議論を続けている。

2017年、当時トランプ前大統領はケネディ暗殺事件に関するこれまで機密扱いだった多くのファイルの情報公開に踏み切ったが、他のいくつかのファイルはセキュリティ上の懸念から非公開とされた。その後就任したバイデン大統領は、事件のファイル公開時期の延期を決定。延期は「軍事防衛、情報活動、法執行、外交関係の遂行に対する特定可能な危害から守るために必要」なことであると述べた。

これに抗議の声をあげたのがケネディ暗殺事件を長年調査してきた非営利団体であるメアリー・フェレル財団だ。そして、この度財団は事件のファイルの完全公開を求めて連邦訴訟を起こしたのである。




同財団の副会長であるジェファーソン・モーリー氏は、「これは我々の歴史とそれを知る権利に関わることだ。そろそろ政府が行動を起こし、法の精神と文言に従うべき時だ」と語る。

同様の発言はケネディ大統領の遺族からも上がっている。ジョンの弟、故ロバート・ケネディの息子はそろそろ文書が公開される時期が来ていると考えているようで「これはきわめて重大な犯罪であり、アメリカの民主主義の根幹を揺るがす犯罪だ。アメリカ国民には知る権利がある。法律が記録を公開することを求めている」「この態度は異様だ。叔父の死からもう60年近く経っているにも関わらず、国は何を隠しているのだろう?」と語っている。

果たして、ケネディ暗殺事件の真相が明らかになる日はくるのだろうか。

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

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