【イタリア発】今年に入って2度目、地下墓地が謎の崩壊

10月17日月曜日の午後、イタリアのナポリにある最大の墓地「ポッジョレアーレ記念墓地」の地下室が陥没を起こした。大きな陥没は今年2度目。崩落により安置されていた棺が実に十数個も壁ぶら下がっていたり、骨壷がいくつも倒れたり壊れている様子が公開され、大きな問題となった。

記念墓地は大理石で出来ており、軟弱な構造にはなっていなかったことから、ナポリの墓地管理のまずさを非難する声や、近くで行われていた地下鉄の工事の影響指摘する声、大雨の影響などの指摘が上がってきている。

地元議員のヴィンチェンツォ・サンタガダ氏は墓地の建物が倒壊し、数十の墓が破壊される中「ドーン」という音を聞き「濃い砂煙」を見たと証言している。そして「行政として、必要な手続きはすべて行っている」とガーディアン紙の取材で答えた。




この墓地では、1月にも崩落事故が発生した結果300以上の墓が破壊されたため、ナポリ検察庁が建物の閉鎖を命じていた。

カンパニア州のエウロパ・ヴェルデ党の議員フランチェスコ・エミリオ・ボレッリ氏は、「危機的で受け入れがたい状況だ」と自身のFacebookに投稿。「あまりにも長い間、ナポリの墓地は管理が行き届かず、放置され、詐欺師や儲け主義者の餌食になってきた。今回の事故はそのつけが回ってきたのだ」とコメントしている。

捜査当局は現在、地下鉄の地下工事に関与した疑いで20人に話を聞いていることが明らかになっている。現在、現場の墓地は一般人の立ち入りが禁止されており、原因究明が進められているそうだ。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像&動画 Il Mattino / YouTube

 

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