ロシア、切れ目ないミサイル攻撃で「ウクライナを19世紀の状態にする」

「ロシアはウクライナを19世紀に戻すために、その膨大なミサイルを容赦なく爆撃する」と、ロシアの国営テレビが放送して注目を集めている。

この発言は10日にロシアのプーチン大統領が、ウクライナ南部のクリミア橋爆発をウクライナの情報機関によるテロと断定、報復としてウクライナの「エネルギー・軍事・通信施設」を長距離ミサイルで攻撃したと発表した後のことだ。その後もウクライナの複数の都市で新たに空爆が行われ、被害が拡大している。

ロシア側は今回の攻撃についてかなり強気で、軍事専門家ユーリ・ポドヤカ氏は国営放送チャンネル1TVで、プーチン大統領は「敵が慈悲を請うまで攻撃」すべきだと語っている。

「我々は確かに、備蓄に特別な負担をかけることなく、容易に(月曜日の)レベルの攻撃を維持することができる。これまでに最大100回の発射が行われたと伝えられているが、キエフはそれに対処できないことは間違いないだろう。ロシアは1日に10~20発以上の巡航ミサイルとイスカンダルミサイルを製造する能力を持っている」




「我が国の能力をもってすれば、ウクライナは19世紀の国になってしまう。ウクライナにとって破滅的な結果になることはすでに明らかだ。レッドラインを超えたことは、今や誰の目にも明らかだと思う。欧州各国政府は、大使館をキエフから避難させるよう速やかに要請している。これは一日だけの出来事ではなく、今後も続き、ウクライナの冬は壊滅的なものになるだろうと認識している」

また、国防アナリストのアレクサンダー・アルタモノフ氏は、「ロシアがミサイルを使い果たすという西側の希望は決して叶わないだろう」と発言。「ロシアは、Kh-31、Kh-38、Kh-55、Kh-101、Kalibrのミサイルを合計5000基以上持っている」と視聴者に向けて語りかけた。

今回のロシアメディアの強気な発言は、欧米の多数の軍事専門家から「ロシア軍が完全崩壊の瀬戸際にあり、ロシアにとって過去100年で最大の軍事災害に直面する可能性がある」という見解が出た事に対する反論とみられている。

いずれにせよ、10日から始まったウクライナへの電撃作戦は、親プーチン派の強硬派を喜ばせ、今や戦争推進派が主導権を握っていると考えられている。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Dmitriy Fomin on Visualhunt.com

 

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