インド寺院に住み着いた巨大ワニ逝去…葬儀は数百人の弔問客で賑わう

寺院の池で飼われていたワニが亡くなり、何百人もの弔問客が葬儀に集まるという事態になった。

今回話題の中心になったのはケーララ州のシュリ・アナンタパドマナバ・スワミ寺院近くの池に何十年も生息していたと伝えられる巨大ワニのバビア。

凶暴そうな見た目に反して他の動物や人間に攻撃的な態度をとらないことから神格化され、多くの人に寺と池の守り神だと慕われていた。寺院の僧侶や参拝者もこのワニを大切にしており、餌に池の魚ではなく米と砂糖が与えられてもいたそうだ。

そんな神の遣いとされたバビアが死んでいる様子が発見されたのは3日月曜日の朝のことだった。




バビアの死を知った寺院の僧侶や地域の人々は大いに悲しみ、住職ははバビアの体を花で飾るとワニのために盛大な葬式を執り行うこととした。

バビアの遺体は花と共に透明な棺に入れられ、寺院のあるカサラゴッドの通りをパレードし村の中心に展示され、多くの人が別れを惜しんだ後にきちんと埋葬された。今回の葬儀には何百人もの住民が参列しただけでなく、インドの農業大臣がツイッターで追悼メッセージを送るほどだったという。

インドでは特別な動物が神の遣いとみなされることも少なくないが、今回のバビアの事例はそんなインドの文化がよく表れた例といえるのではないだろうか。

Kerala’s famous ‘vegetarian crocodile’ Babiya no more, hundreds attend funeral

(田中尚 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

 

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