名物は「切り取られた手」!?イギリス国内の名店に選ばれた心霊パブ

イギリス国内に数あるパブの中でも名店を紹介する書籍「Great Pubs of England」が近日中に発売される。

掲載されるパブの中でも特に異色の特徴を備えているのが「Haunch of Venison」だ。この店の特徴は何よりも長年「切り取られた手」が保管されているという点にある。この店にはその「手の主」の幽霊が住み着いているとされ、案の定店内では心霊現象も多発するそうだ。

「Haunch of Venison」は今から700年以上前に創業を開始した老舗だ。かつては教会堂、そして売春宿だったが後にパブになった。ちなみにこの店には「ホースボックス」「デス・ロウ」「ハウス・オブ・ローズ」と呼ばれる3つの小さなバーが入って1つの店となっている。

この店に出ると言われているのは18世紀に不正行為で捕まった賭博師の幽霊だ。彼は連勝に連勝を重ねたため、地元の人々にイカサマを疑われ、大金を得た後に肉屋に手を切断されてしまったという。

ちなみにこの手は”Demented Whist Player’s hand “と呼ばれてさらし者になっていたそうだ。手は黒ずんでミイラ化していたと言われていたが、後に壁の中に埋め込まれてしまった。しかし1911年に行われた改修工事で壁の中から白骨化した手が発見され、その後は元はパン焼き窯だった壁の穴の中に展示されることとなった。




本物の手はソールズベリー博物館に保管されており、現在はレプリカと交換されている。だが、それでもこの逸話は魅力的な話なのか、2004年と2010年に盗難被害にあってしまった。しかし幸いにも、すぐに手は戻ってきたとのこと。前述の通り、この店では「手の主」の霊が出るとされているので、もしかしたら犯人の元にも幽霊が姿を現していたのかもしれない。

ちなみに専門家のルビー・ヴィトリーノ・ムーディ氏によれば、この店では「椅子が音を立てて動いたり、キャンドルホルダーが砕けたりする(悔しいことに、すべてCCTVの届かないところで起きている)」そうだ。しかし「独りでにビールの入ったパイントグラスが動く」所などは記録されているそうなので、やはりこの店では心霊現象も名物とみていいようだ。

(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 https://twitter.com/TheNorskaPaul 

 

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