絶滅したと思われていた古代の植物、トルコで再発見!?

環境破壊や気候変動のため動植物の絶滅が問題になっているが、種の絶滅自体は昔から報告されてきた事でもある。中には昔の記録には登場しているものの、現代までの長い年月のうちに姿を消してしまった種も存在している。

例えば、古代ローマやギリシャ、エジプト等の多くの文献に登場してきたシルフィウムと呼ばれる植物もその一つだ。主に現在のリビアの古代都市キレネに生育していた植物で、調味料や香水および薬として使用されてきた。古代ギリシア人やローマ人には避妊薬としても使用されていたようだ。

この植物はキレネの経済を支える重要な作物であり、貿易では欠かす事のできないものだったためキレネのコインにはこの植物の絵が描かれていた。ちなみに、絵で見る限りでは非常に背の高い植物で、太い茎の左右から細い茎が出ている。突端部には丸い花が密集しているという独特の形状になっており、文献で知る限りでは花は黄色かったようだ。




しかし、あまりに古代の人々の需要が高かったのか、当時から希少な花だったのか。伝えられるところによると、今から約2000年前にローマ皇帝ネロ自身が用いるため、最後の残ったシルフィウムが消費されたという。

何十年もの間、研究者たちはこの植物の生きた標本を突き止めようと試みてきたが、全く正体はつかめずにいた。しかし先日、イスタンブール大学の研究者が、トルコの高地に生える生物を研究した結果、シルフィウムの正体に近づいたかもしれないと発表して注目を集めている。

この植物は学名をFerula drudeanaといい、セリ科オオウイキョウ属の一種。見た目も古代のシルフィウムに非常に似ているうえに発見された場所は古代ギリシャ人が定住していた場所と一致しているという。これらの証拠を積み重ねると、この植物は本当に絶滅し、記録から消えてしまったシルフィウムである可能性も十分に考えられるという。

今後の研究次第では、約2000年前に絶滅してしまった植物が復活するのかもしれない。

(加藤史紀 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 https://twitter.com/KamounLab

 

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