【虹の橋】何度も舞い戻ってくれたプリン、亡くなった後もそこに感じる

猫のプリンちゃんは5年生きました。最初は長く長く一緒に居るものだと思っていたので、亡くなったときはかなり落ち込みました。

プリンちゃんがかけがえのない家族になり、赤ちゃんで迎えたその時から風邪をひいてましたが完治。しかし、3年目で大病になりました。心臓病でした。1週間以上の入院になり、私たち夫婦は気力も無くなっていました。

そんなとき、不思議な事がありました。

プリンちゃんのことで落胆しつつ、バス停まで来ると、知らない年配の女性が三つ葉のクローバーを探していました。彼女は三つ葉をすぐ見つけると、今度は私には“五つ葉のクローバー”を見つけてくれたのです。

確か、五つ葉は奇跡の意味をもちます。このクローバーは今でも取ってあります。




その後、プリンちゃんが退院。しかし、4年目のまた同じ時期に発病しました。「もう駄目だろうと」と動物病院の先生も諦め顔でした。

ところが、また不思議がありました。

病院に預けた後、昼間からショックでお互い寝込んでいましたときです。夫が白昼夢を見ました。天井からプリンちゃんがクルクル回って落ちてきて驚いて受け止めたそうです。

その後10日でプリンちゃんは我が家まで無事に帰還しました。律院という、霊験あらたかなお寺でのご祈祷も効いたのだと思います。

「一回返してくれたんだね」と夫が言いました。

その後は同じ時期にはやはり具合は悪くなるものの、ご祈祷はかかさず、無事に過ごしましたが、少々油断していました。




遂に5年目、プリンちゃんは苦しんで同じ夏に私たちの目の前で逝ってしまいました。そのとき、魂が抜け、色が灰色になる瞬間を見えました。

一日一緒に過ごし、苦しんで目が閉じていたのに、その瞬間は生前のように目がぱっちり開いてきて・・・こちらを見ているかのように。私は怖さは感じず、むしろ嬉しくて。

火葬の日は夕方からでした。手続きをし、お別れして、火葬が始まったとたん、急に大雨が降り出して雷まで鳴り始めました。『きっとプリンちゃん怒ってるんだね。ごめんね、ごめんね』とずっと想いながら。すると、火葬が終わった途端に雨も雷も遠くに去っていきました。

後日、昼に綺麗な虹が出ました。

鬱々と過ごし49日のその日のことです。

夫が仕事終わりに会社を出ると、プリンちゃんそっくりな猫に羽根が生えたような形の雲が小さい猫を従うように見えます。不思議なことを信じない夫に、「奇跡はあるよ。天国はあるよ。あちらに行ってくるね」と教えてくれたように思いました。

冷静になった今でもその写真はプリンちゃんにしか見えない雲です。ある能力者の方に視てもらったら「悪いもの全部持っていってくれたよ。悲しくないから大丈夫だよ」と。

といっても、悪いものなんて持っていかなくてもずっと側にいて欲しかったな、と未だに思うのです。

今、新しく迎えた猫のクレムちゃんは何かが居るようにキョロキョロと上を見ます。その一方で、猫の天国で穏やかに暮らしている気もするのです。

(アトラスラジオ・リスナー投稿 可部篤子さん 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部 猫物語)

画像 (C)可部篤子

『虹の橋』伝説

伝説によると、私たちが愛した動物たちが現世に別れを告げると、最後の力を振りしぼって『虹の橋(レインボーブリッジ)』を渡ります。

この橋の向こう側には、仲間たちと走ったり、遊んだり、無邪気に楽しむことができる牧草地や丘など、全ての生き物が心地よく過ごせる広大な土地がそこにあり・・・そして、豊富な食べ物、水、太陽の光があると言われています。

さらに伝説によると、生前に病気、事故、または重篤なケガで苦しい思いをした動物たちは完全に回復し、喜びにあふれているそうです。ただし時々、飼い主のことを思い出して感傷的になることもありますが、私たちが愛した動物たちはとても幸せな来世を過ごしています。

そして、いつか私たちが虹の橋を渡るその日が来るとき、かつて愛した動物たちはそこで私たちに会ったとたん、喜びの声をあげてキスの嵐を浴びせ、その後は二度と離れることはないでしょう・・・

 

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