土星の環は今は存在しない衛星が壊れてできたものだった!?

太陽系の惑星の中で唯一、大きなリングを持つ惑星の土星。しかし、土星の代名詞でもある巨大な環は謎多き存在でもあった。土星の環は土星本体よりもずっと後にできたものであることが明らかになっていたが、この度新しい研究により「土星の環がかつて存在した衛星の残骸でできている」という説がさらに強固になったために話題になっている。

このたび、マサチューセッツ工科大学のジャック・ウィズダム教授は新しい研究により、何年も前から唱えられてきた説がさらに確固としたものになったと発表した。その説は、「土星の環は巨大ガスの強力な重力場に近づきすぎたために分解された衛星の残骸で構成されている」というものだ。

この説で土星の奇妙な傾きも説明できるとウィズダム教授は主張する。




「土星は、原始惑星系円盤における既知の形成過程や、その後の大規模な衝突の結果にしては大きすぎるほど傾いています。これに加えて、これまで説明のつかなかった土星の環の発生時期が若い理由が、我々の仮説で自然に説明されることが明らかになりました」

新たな仮説によると、土星の環は”クリサリス “という衛星によるものだという。この衛星は1億年から2億年前のある時点まで、土星の他の83の衛星と同じように周囲を回っていたのだが、土星最大の衛星であるタイタンの重力場が軌道を乱し始め、周囲の衛星と衝突して破壊されてしまったと考えられている。その後大半の破片が土星に吸い込まれたが、残骸はそのまま軌道上を漂って環を形成することになった可能性が高いそうだ。

この仮説を証明する一番の方法は土星の環のサンプルを取得して分析することだろうが、さすがに実現させるにはまだ時間がかかりそうだ。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Placidplace / PIXABAY

 

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