
自らの主人である人類を抹殺しようとする意思を持ったロボットに世界が支配される・・・という話は数々のSF映画や書籍などで語られてきたが、このようなことが現実に起こる可能性はどの程度あるのだろうか。
可能であれば実際にロボットに話を聞くのが一番だろうが、果たして会話は成り立つのだろうか。そんな疑問に答えるように、イギリスのロボットメーカーが興味深い動画を公開している。
イギリスのロボットメーカーEngineered Arts社は自社製のリアルな人型ロボット「Ameca」と様々な人が会話している様子を動画で公開して注目を集めている。この「Ameca」は頭と首が完全に可動し、顔にも複数の可動部があるため、人間の表情や仕草を模倣できるかなり高性能なものである。
更に音声認識ソフトウェアを使って相手が何を言っているのかを理解し、人工知能を使って返答を生成しているという。
それを踏まえて動画を見てみよう。動画では一人の男性がテーブルの上に置かれた「ロボット」というタイトルの本を指して「Ameca」に質問する様子が映っている。
動画の中ではロボットは「心配することはありません。ロボットが世界を支配することはありません。人間を助け、仕えるために存在するのであって、人間に取って代わるものではありません」とはっきりと答えている。
とはいえ、これは本当にAmecaの意思によるものなのだろうか?
Engineered Arts社の動画には「事前に台本は作ってありません。モデルにはAmecaについての基本的なプロンプトが与えられ、ロボットは純粋にAIから学んだ結果を用いて自ら説明します」との注釈がなされており、ややぎこちなく見える動きは「音声入力の処理、回答の生成、テキストを音声に戻す処理」で必ず生じるタイムラグによるものとしている。
果たして本当にロボット達は人類の助けとなりうる存在なのか。少なくともこの動画は、なかなか興味深いものと言えそうだ。
Ameca conversation using GPT 3 – Will robots take over the world?
(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
画像&動画 Engineered Arts / YouTube
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