アルテミス計画、再度月面着陸では何を新発見できるのか?

人類が月に到達したアポロ計画から50年、人類が再び月を目指す計画が実行に移された。NASAの「アルテミス計画」である。アルテミス計画は月面に到達するのが主な目的であったアポロ計画を更に進め、月面に探査のための拠点を造り、軌道上に中継基地を造るなどより月面有人探査や宇宙開発の側面を強く押し出したものとなっている。

アルテミス計画は段階的に行われ、今回注目されたフェーズ1では宇宙船「オリオン」を搭載した大型ロケット打ち上げ、4~6週間かけて月を周回。無人の宇宙船内部にはマネキンが搭載されており、月周辺で浴びることになる宇宙放射線量の測定等、有人飛行に備えて人体にどのような健康リスクがあるかを調べることになっていた。また、宇宙船には日本が開発した2機を含む超小型衛星10機も搭載され、飛行中に宇宙や月面に投下される予定だった。

ちなみにオリオン宇宙船には人類が乗り込まない変わりに、「宇宙服を着たスヌーピー」と「ウォレスとグルミット」に登場する「ひつじのショーン」の人形が一緒に搭載されていた。スヌーピーはNASAの、「ひつじのショーン」はESA(欧州宇宙奇行)のサービスモジュールに搭載されていたという。ロンドン近郊のモッシーボトム農場出身という設定のあるショーンは、これから今まで地上の羊が行ったことのない場所を旅することになるとして欧州から注目を集めていた。




ESAのデイビッド・パーカー博士は、「これはショーンにとっても、ESAにとってもエキサイティングな時です。人間にとっては小さな一歩かもしれませんが、羊の仲間にとっては大きな飛躍になることを理解しています」とコメントしていた。

残念ながら日本時間8月29日夜、ロケットはエンジントラブルにより打ち上げは中止になってしまった。順調にいけば9月初頭には再度打ち上げが行われるそうだが、予定は未定のままだという。

(飯山俊樹 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Tumisu / PIXABAY

 

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