イギリスで最も呪われた教会「トッドモーデン・ユニテリアン・チャーチ」

各地に様々な幽霊の伝説が残るイギリスだが、そんなイギリスで最も恐ろしい、「呪われた教会」と言われている心霊スポットが存在する。

それはウェストヨークシャー州に存在するトッドモーデン・ユニテリアン教会だ。

この教会は昔から「大勢の幽霊が住み着いている」と噂されていたが、経験豊富な熟練のゴーストハンターが仲間達と調査に乗り込んだところ、「幽霊がらみの全ての噂を実際に体験する」はめになったとか。

いわく付きの教会で驚きの体験をしたのはゴーストハンターのロブ・パイク氏。彼は40年間超常現象に興味を持ち続けており、様々な心霊調査の経験も持つ人物だ。彼は2019年、イースターの週末に12人の家族や仲間達を引き連れて、この教会で起きるとされる様々な噂を検証する事にした。

「正直に言うと、あまり期待していませんでした」とパイク氏は語ったが、彼の予想に反して教会では次々と怪異が起きたと言う。

まず最初に3人のメンバーが地下室に入り、幽霊たちに向かって「本当にいるのなら、私たちの前に出てきて最悪のことをするように」と呼びかけたという。すると、地下室から出て来た彼らの腕にはひっかかれたような3つの赤い傷跡が出来ていた。地下には教会のボランティアスタッフを含め誰もおらず、壁や家具などの何かに触れもしなかったにも関わらずだ。

異変はその後も続いた。パイク氏の妻が霊との交信のためにウィジャ板を準備しようと大きなテーブルを動かし始めたとき、彼女は恐ろしい硫黄の臭いに圧倒された。更に連れて来ていた愛犬のドリーが壁に前足をつけ、何かの様子をうかがうように天井の方を見つめていたという。




もしかしたら何かが来ているのかもしれない、そう考えた彼らはウィジャ板で霊との交信を試みた。順調に幽霊たちの生年月日等の情報を聞き出す事に成功したが、念のためもう一度質問したら全く違う答えが返って来たという

「だから、私は『私たちとゲームをしているのですか?』と幽霊に向かって尋ねたんです。すると、文字を指すプランシェットが『はい』の位置に移動し、反時計回りに回り始めたんです」とパイク氏は振り返る。

ちなみに西洋版こっくりさんのウィジャ板では、プランシェットが反時計回りに動き出すのは悪い霊が寄ってきている証拠だと考えられている。パイクは霊に何度も出て行くように頼んだそうだが、そのたびにプランシェットは「いいえ」の方に動いたそうだ。

幸いにもしばらくしてプランシェットの動きは止まり、何事も起きないようだったので全員は教会から撤収することにした。十分に怖い体験だったため帰りの車内は相当盛り上がったそうだが、会話の中に急に奇妙な声が聞こえてきて車内が静かになったという。

「その時車内にはU2のCDを流していたのですが、スピーカーからはっきり『黙れ』という声が聞こえ得てきたんです。その時かかっていた曲の歌詞の中には、そんな言葉は含まれていませんでした。それなのに、不気味な声が聞こえて来たのです」

パイク氏はその後もこの教会に2回程足を運んでいるが、この時の体験が一番恐ろしかったという。パイク氏によれば「99%は何も起こらない」そうだが、不意打ちのように霊現象が発生するため、気の抜けない場所ではあるそうだ。

Bellringing at Todmorden Unitarian Church, West Yorkshire

(勝木孝之 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)

画像 Unitarian Church, Todmorden / Tim Green aka atoach

 

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