
人身御供や生け贄の儀式というとすでに廃れてしまった古代の因習のイメージがあるが、海外にて本当に「神への生け贄にされそうになる」という事件が発生して騒動になっている。
8月5日、ボリビアのエル・アルトでマザー・アース・フェスティバル(母なる大地の祭り)という祭が開催された。この祭では人々が大地と豊饒の女神であるパチャママに感謝し、 「スルル」 と言われる供物を大地に捧げるという。先住民は昔から8月には大地の女神が「口を開く」と考えていたため、大地に穴を開けて様々な物を備えていた。
捧げ物は生きた動物から羊の胎児、ココアの葉やお菓子まで様々で、かつては人間が生け贄として捧げられていたそうだ。
Víctor Hugo Mica Álvarez, de 30 anos, participou da “festa da Pachamama” e, após ter consumido bebida alcoólica , acordou enterrado em um terreno baldio na cidade de Achacachi
https://t.co/WHSc5KF6d4— BRADO JORNAL (@BradoJornal) August 10, 2022
だが、そんな昔の因習通りに生け贄にされそうになった、と告白する人が現れたのである。地元の男性ビクトル・ウゴ・ミカ・アルバレスさん (30)は、ボリビアの地元ニュース、パギナ・シエテ (Página Siete) に次のように自身の体験を語っている。
「その日、私はフェスティバルへ踊りにいきました。入場前に酒を飲んだのは覚えていますが、その後は記憶が曖昧です。次に気づいた時には周囲は暗く、ベッドに横たわっていました。尿意を感じて目を覚ましたのですが、周囲が狭くてまったく動く事が出来ませんでした。驚いて周囲を手探りすると棺桶の覗き窓に触れました。幸い、覗き窓のガラスを割る事が出来たので、地上に出る事ができました」
そう証言するアルバレスさんの顔には生々しい傷があり、衣服や体には泥がこびりついていた。しかも彼が埋められていた場所は、フェスティバル会場のある場所から80キロも離れたアカチャチという地域だったのである。
あまりのことに、アルバレスさんは自分が「大地の女神への供物として生き埋めにされた」と信じているそう。また、彼は当時酔っていたからと自分の証言を信じなかった地元警察に対しても不満を口にしているそうだ。
果たして、忌まわしい「生け贄」の儀式は今も残っているのか。オカルト研究家の山口敏太郎氏は、「昭和初期までは人間を生け贄にするという禁忌が地方には残っていたという。21世紀でも、アフリカや南米であればこのような文化が残っていたとしても不思議ではない」と語る。
男性を生きたまま土に埋めて生け贄にしようとしたのは何者なのか、今後の捜査の展開が気になる所だ。
パチャママへのお供え物?死から救われた
(勝木孝幸 山口敏太郎タートルカンパニー ミステリーニュースステーションATLAS編集部)
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